CREPOS | スペシャルクリエーター いわにし まゆみ

いわにし まゆみ2010/12/07 更新

インタビュー

インタビュー

2010/11/21 文:中尾
イラストを描き始めたのはいつ頃ですか?

小さい頃から、絵を描くのは大好きで、よくキャラクターを真似したりしていました
(アッコちゃんとかセーラームーンとか(笑))。いろいろ、雑誌にも投稿したりしていました。 あと、お絵かきの時間だけは、よく褒められていたので(笑)これはイケルと幼心におもっていたのかも…。 とにかく絵を描く仕事をしたいって、ちっちゃい頃から思っていました。その夢は変わらず、短大から本格的にイラストというものを学びました。
それまでは、ただ好きな物を描いてひとりで楽しんでいました(笑)

――まねから入るって大切ですよね。大人になっても応用の利く基礎が身につくというか
。 でもアッコちゃんとかセーラームーンと、いわにしまゆみさんの今のイラストは、全然違うように思うのですが、いつ今のようなイラストになったのでしょう?

小さい頃はほんとに少女漫画が好きで、いつしか、ギャグマンガが好きになり(笑)コロコロ替わっていってたんですけど…。
やっぱ、世代が替わると好みも変わるんですよね。でも、揺ぎ無いのは絵がすきってことで…。 1コマから伝わるものを描くって言う風になってきたのは、やっぱり、短大の頃ぐらいからですね。
楽しい面白いって言ってもらえるのが、嬉しくて、明るい今のような作品にいきつきました。
まぁ、今も模索中ですけど(笑)楽しいは必須です!

――確かに世代が代わると好みも変わりますよね。 でも年をとると逆に好みが固まってしまって、それはそれでよくないのかなあと思ったりもします。
あと、楽しいは基本ですね!

そうですね~。いつまでも子ども心を忘れず楽しいものをつくりたいです!

イラストレーターになろう!と思ったのは何がきっかけですか?

イラストレーターという職種は知らなかったのですが、絵を描く人になりたいと小さい頃からずっと思っていました。 勉強も運動も音楽もだめで(笑)唯一の取柄が絵だけだったんですょ(笑)

――なるほど。中学、高校と美術はお得意だったのですね。成績もよかったのでしょうか??

うーん、上の下くらいですかね(笑)でも、美術の時間は大好きでしたね。

――でも上なんですね(笑)そこから短大でイラストを学ばれたんですよね?
具体的にはどんなことを学ばれたのですか?

(笑)じつは短大では、ほとんど好きな絵を描いてばかりで(笑)いろんな画材をさわり、自分のタッチが見つけていくみたいな…。
商品イラストの授業なんかもありましたけど。消費者が求めているものとか深くは考えていなかったし、ただ、描くことが楽しいっていうだけでした。 それは、もちろん大切なことなんですが。
描くことを仕事にしたいと思ったときに、その時点では全然話にならなかったんです。
パソコンも全然使えなかったですしね(笑)自分の方向性が定まらず、より深く学ぼうと、卒業後、専門学校でもういちどイラストを学びなおしました。 まぁ、就職が決まらなかったというのもありますが(笑)

――いやー、なかなかお仕事をする前から、消費者が求めていることを意識して絵を描いたりはしないですよね~。
専門学校で学ばれたあと、就職されたのでしょうか?

はい。WEB会社でイラストレーターとして就職しました。
でも、現実はイラストレーターというより、デザイナーのようなポジションで、 慣れない文字デザインや、HPのレイアウトなどなど…。
さすがに描きたいもので仕事!!というようなことはなかなかできなかったですね。 とても勉強にはなりましたし、良い経験にもなりました。でも、やっぱり、自分のイラストで勝負したいと思い、退職したんです。

――イラストレーターとして就職したのにデザイナー的なお仕事…。
会社でイラストを描くって、ひとりでたくさんのテイストを描ける職人的なイメージがあります。
ただイラストレーターだけをしていると、デザインの引き算的な感覚、デフォルメしたり、 まとめたり、きれいに見せたりってなかなか学べないので、おっしゃるとおり、いわにしまゆみさんのプラスになっていると思います。
こんなことを聞くのもあれなんですが、「自分のイラストで勝負したい」と思ったときは、自信はあったのでしょうか?

ん~どうでしょう…。
自信というより、どこまで自分の絵が通用するのか!!というダメもとで始めました。
世の中には素敵な作品を作る人はたくさんいますし。私はまだまだ経験も浅いと思っています。 といいつつ、内心は「わたしできるやん!!」みたいな気持ちもあるんです(笑)
あ、結局自信あったんですね(笑)
現実は、そう甘くないですけど(笑)自信を持つことは、大切だと思います!!
でなきゃ、やってられまへん(笑)

――制作するときは、何を使用していますか?

Illustratorフル活用です。

――いわにしまゆみさんの作品を見ていると、 レイヤーがものすごいことになっていそうなのですが、例えば「CREPOS SELECTION」で最優秀賞に選ばせていただいた作品だと、 どれくらいのレイヤー数になったりするのでしょうか?

恥ずかしながら、さほど細かくレイヤーは分けないんです。 もぉ、ゴッチャゴチャです…。一気に作ってしまって…。背景、メイン、テクスチャみたいな…。かなりざっくりです(笑)

――あ、そうなんですね(笑)
でもしっかりグループ化できていれば、グループ選択ツール(プラスマークがついた白矢印)とシフトキー、 切り取りと前面&背面ペーストでかなり対応できると思います。
ぼくもレイヤー分けはけっこう大雑把で、だいたい「背景」「テキスト」「要素」「画像」とかでレイヤーわけしています。

(笑)それだけ分けてたら十分ですよね(笑)
自分のやりやすいように、ついつい進めてしまうので、よくびっくりされます(笑)
絶対誰にもいじれませんよ(笑)パスも多いしデータがよく重くなりますし…。難点です(笑)

――そうなのですね。
確かに、他の人のデータを編集したりすると、なんでグループ化されて へんねんとかそういうことがけっこうあったりしますよね。

わたしのもけっこうイラっとさせるデータですわ~(笑)

制作するときに心がけている、もしくは気をつけているところはどこですか?

とにかく楽しいキモチになれるように心がけています。観ている人に楽しさや幸せや温かさみたいなのを感じていただきたいので。
やっぱり、自分が楽しんで描かないと、なかなか伝わらないと思うし、楽しい状況とか夢を膨らませて描くようにしています。
あと、けっこう色を使ったり、ごちゃごちゃ要素を描くのもすきなので、不快感を与えないように構図を考えるようにしています。
と、いいつつ、いつもなりゆきで配置しちゃいますけども(笑)

――素敵な心がけですね。「自分が楽しんで描かないと、なかなか伝わらない」って本当にその通りだと思います。
そして、いわにしまゆみさんの作品は、ごちゃごちゃ描いている楽しさが、そのまま伝わってくるようなにぎやかな雰囲気はあると思いますよ。

ありがとうござますー!

どんな時にアイデアが浮かびますか?

何気ない1コマから不意に浮かんだりします。 あ、このシチュエーションはカワイイって思ったりしたら、使います!
あと、雑貨やさんとか本屋さんで可愛いものをみてると創作意欲がかき立てられます。 日常の中に素敵な素材はたくさん転がっていると思うので、とにかく、いろんなものを見るようにしています。

――たとえばどんなシチュエーションがカワイイって思いますか??
何気なく生活している日常って、普段なかなか気がつかないんですけれど、ゆっくり見てみると素敵だったりしますよね!

わたしは、やっぱり人間がすきなんですよね。なんか、仲良しな老夫婦が散歩してるとか、親子とか友達同士とか…。
ちびっ子のよちよち歩きなうしろ姿とか、そういう所から発見があったりしますね。

これから描いていきたいと思うものはありますか?

うーむ。これが描きたいっていうのはわからないんですけど(笑)、 でも、色々挑戦していきたいなって思います。いわにしワールドを広げられたらいいです(笑)

――いわにしワールド!まずは個展などをされてみるのはいかがでしょう。

そうですね!来年一回できればいいな!と考えてます!

――おお、来年の目標ができましたね(笑)楽しみにしております!

その際はぜひ起こし下さい~☆あ、たぶん、とりあえず関西です(笑)

この仕事をやっていて良かったと思うことはありますか?

絵を観て、喜んでくれる方がいることです。元気になれたとか 笑顔になれたって言われるとすごくうれしいです!頼んで良かったと言われると「くはぁ~~」って感じです(笑)
あと、見ず知らずの人が自分の描いた物を使ってくれてると思うと嬉しいですね! ふつう、お金出してなかなか買わないでしょうし(笑)おそれおおいです…。
もっともっと、たくさんの方に観ていただける機会が増えれば良いなっておもいます。

――そうですよね。作品を通して誰かによろこんでもらえるって、この上なくうれしいことだと思います。
確かに、いろんな方に作品を観ていただける機会を増やすのはよいですね。いろいろがんばっていただきたいなあと思います。

ありがとうございます!がんばりまーす!

辛いと思ったことはありますか?

描いても描いても、めちゃめちゃダメ出しされたときは、さすがに病みました(笑)
自分はまだまだなんだって、痛感しました。まぁ、まだまだなんですけど(笑)
でも、そういうふうに言ってくれる人がいるのは幸せなことなんですよね。おかげで、すごく勉強になりました!!

――それは確かに病みますね(笑)どうやったらOKもらえんねん、みたいな。
だけどそれでよいものができるんだったら、結果的にはよいのではないかなあと思います。

そうなんですよ(笑)逃げ出したくなりましたけどね(笑)完成を見るとやっぱ、得るものは大きいですね!

――ですね!出来上がりって見入っちゃいますよね。よいものができたときほど。
なので、つらい道のりもそれを糧にがんばれたらよいなあと思います。

ですね!!がんばります!!

影響を受けたり、尊敬しているイラストレーターやデザイナーはいますか?

Colobockleさん(私の中で師匠です!勝手に(笑)
ノーマン・ロックウェルさん(人の描写がすばらしい!)
ディック・ブルーナさん。寺田順三さん。う~ん、好きな作家さんは一杯です!
CREPOSに登録してらっしゃる作家さんも、かなり好きな系統がたくさんあります!

――Colobockleさん!なるほどですね~。貼り絵的なテイストですよね。 しかもデジタルで制作されているところになんだか共通するものを感じます。

大好きなんですよー!わたしも、学生の頃は貼り絵ばっかやってました(笑)
結構影響されてますね(笑)

――あと、ノーマン・ロックウェルがお好きだとは意外でした。 リアルなタッチなんですけど、いろんなところを強調して描かれますよね。

シチュエーションが好きなんですよね。 人間の表情とか、しぐさとか。リアルにその状況が見えるんです。 そこがスゴイとおもいます。リアルだけども、やさしさがにじみ出ているというか…。 社会風景も垣間見れて、そこは切なくなるんですけど、現実を知ることができますし。
絵を通じて、想いを届けるっていうのが素敵だな~っておもいます。 ものをつくる人はみんな、そうだと思いますけど、やっぱり、伝わるものを造りたいですよね!

――ですね。けっしてわざとらしくしすぎず、さりげなく伝えていくみたいな感じですよね。
あとディック・ブルーナさんと寺田順三さん、双方たまらなく好きです!デフォルメの偉大さを思い知ります。 寺田順三さんは大阪にアトリエというかショップがありますよね。

シンプルなのにカワイイですよね!!あの感覚はマネできません。
わたしは、ごちゃごちゃ描いてごまかす感じなので(笑)すごく尊敬しますね。
かわいいお店ありましたね!!ああいう感じは憧れます。自分のイラスト雑貨でお店を持つのは夢ですね!

――そういえばColobockleさんも中目黒にお店がありますよね。実現できるようにがんばってください!

はい!いわにしショップつくれるようにがんばります!!

ペンネームの由来を教えてください。

本名です。漢字はゴツゴツしてるんで(なんせ岩なんで)ひらがなにしました。

――ひらがないいですよねー。やわらかい印象で。

最初は本名で活動するの恥ずかしかったんですけどね(笑)

――個人的には、本名で活動されている方が名前に責任感があってよいと思いますよ!

悪いことはできないです(笑)

――ペンネームでもだめですよ(笑)
これからの夢、目標を教えてください。

自分の作品が、いろんなところで観られるようになったらいいですねぇ!!
まだまだなので、もっともっとがんばって、この絵は、いわにしの絵だーーって観た人がわかるくらいになりたいですね(笑)
いつかグッズとかできたらいいです。それでお店つくります(笑)と、まぁ、壮大な計画です…。
あ、まずは、デザフェスとか出てみたいですね!東京いってみたいです!作品作らなきゃ…。

――たとえばどんなグッズになったらうれしいですか??
あとデザインフェスタは、先着順で出展できますので、一度出られてみるのもよいと思いますよ。

そうですね!なんだか、とっても楽しそうで刺激がもらえそうで、是非参加してみたいと思います!

――出展されるときは教えてくださいまし~。

了解です~。

最近夢中になっていることは何ですか?

アフタヌーンティ(笑)もともと紅茶は大好きなんですが、最近おそばせながら、アフタヌーンの魅力にとりつかれました(笑)
自分にご褒美な気分のときリプトン止めて、奮発してカフェにいっちゃいます(笑)

――なんだかイギリスみたいですね(笑)
ぼくはもっぱらコーヒーなので紅茶には疎いのですが、紅茶もこだわると奥が深そうですね!

紅茶は良いですよ~!前世はイギリス人かもしれません(うそです(笑))

――いわにしまゆみさんの影響で、つい先日コーヒーサーバーで紅茶を淹れてみました!
コーヒーのときもそうなんですけど、お茶菓子がほしくなりますね。

(笑)そうなんですか?!
ですよね~。紅茶には、ケーキとか付けたくなっちゃいますね。
あと、紅茶はいろいろ体にも良い成分が入ってるらしいですよ!
まぁ、いっしょにお菓子食べちゃうんで微妙ですかね??!!(笑)

――コーヒーならチョコレートなんですが、紅茶はほのかに甘いものがほしくなりますね。 ケーキとかうってつけだと思います。
いずれにしても食べすぎなかったらよいのではないかと…(笑)
これからイラストレーターになりたい人へ、アドバイスをどうぞ。

絵が大好きだというキモチをわすれずに、 自分らしく突き進んじゃえばいいんじゃないでしょうか(といいつつ、私もまだまだ、模索中の身であります)。
好きなことを突き詰めることは、楽しいことばっかりじゃないと思います。
でもやっぱり、これしかないし、自分が自分らしくいられる作品をつくり続けていくことが大切だと思います。
あと、いろんな作家さんの作品をみたり、ウィンドウショッピングしたり、たくさんのモノを見ることが大切だと思います。
そして、たくさんの人と関わった方が良いです。これはとても痛感しました。
私人見知りですし(笑)でも、やっぱり、ひとりでやっていこうと思ったら、人とのかかわりは絶対です!
人の気持ちを汲みとれる人になりたいですね。(なんかえらそー(笑))
がんばりましょーーー!

――元気なお言葉ありがとうございます。
自分らしく…、って簡単なようでいて難しいですよね。個人的にはいろんな人に 自分の絵を見てもらうことで自分の絵の魅力に気づくことが出来るのではないかなあと思います。
あと、いろんなものを見る、というか知っておくことって本当に大切ですね。 知識にもなりますし引き出しにもなりますし、いろいろなところで活きてきますね。
インタビューありがとうございました!

From Staff

割愛させていただきましたが実はいわにしまゆみさんとぼくは、出身の学校が同じだということが判明した個人的にも印象深いインタビューでした。
作品を見ていると、ものすごく緻密に計算されているのかなあと勝手に思っていたのですが、お話を聞いていると、決してそれだけではおさまらない「勢い」みたいものを感じました。
たくさんの要素がひとつの作品の中にちりばめられていても、小さくまとまらない無限の宇宙のようなのびのびとした感じは、その勢いのなせる業なのだと思います。(中尾)

Works

※画像クリックで拡大表示。

「1.2.3.ハイッ♪」
第30回CREPOS SELECTION
(テーマ:歌)

最優秀賞

「靴下いっぱいに」」
第34回CREPOS SELECTION
(テーマ:プレゼント)

優秀賞

「ホルン奏者」

「HappyBirthDay」

「アメの日もHappy」

「恋心」

「2010年賀とら」

「Season」

「わたしのお気に入り」

USING TOOLS

Illustrator
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Recommended BOOKS

絵本なんですけど。
「くまのがっこう」シリーズ
です。

Recommended MUSICS


(ぶーむです(笑))
ゆず
aiko

Recommended MOVIES

「トイストーリー」
「モンスターズインク」
ピクサーはどれも最強です!!とくにこの2本は大好きです

Profile

いわにし まゆみ
イラストレーター

→ポートフォリオ
→Website
大阪在住。
WEB制作会社で2年間イラストレーターとして勤務後、2009年より、フリーで活動開始。
おもに関西を中心にイベントや展示に参加しています。
仕事は、子供向けの絵本、挿絵、イラスト。年賀状、DMなどを手がけています。
明るい、やさしい気持ちや笑顔になれるイラストを心がけています。