2012/12/11 更新

テーマ「あったかい」で募集した「第48回CREPOS SELECTION」は、63点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。


・最優秀賞
・好感度
・テーマ性
・完成度


最優秀賞

山本啓太さん 「みんなで仲良く入りましょう」

■コンセプト
寒い冬にみんなが集まってきたよ

■スタッフより
空気の冷たさを感じながらも、温泉で体は温まる。「あったかい」を表現するのに、露天風呂ほど適したモチーフはないのかもしれません。他にもありそうなアイデアだったのですが、山本啓太さん一人だけが描いてくださいました。
のんびりとしたやわらかいテイストで、観る人を選ばない点も素晴らしいです。個人的には、カラスさん(くちばしが黄色いから違うかもしれません)が行水しているところがユニークでよいなあと思いました。山本啓太さん、最優秀賞おめでとうございました!(中尾)


山本啓太さん イラストレーター

Photoshopなどを使って線画、線画以外のタッチでアナログ風に描いています。
HP:http://yamamotokeita.com/




優秀賞

いまうらさくらさん 「ボクも仲間にいれて…」

■コンセプト
さむい夜に、森の動物たちがあったかそうなクマの家に集まってきた様子を描きました。

■スタッフより
あたたかそうなお家の中では、クマさんが森の仲間のために、ご馳走を用意しておもてなし。プレゼントを片手に駆け付けたキツネさんが合流したらパーティーが開始されるのかな?どんどん想像が膨らんで楽しかったです。
どんぐり型のお家だったり、お月様が帽子をかぶっていたり、工夫がちりばめられていたからこそ見る側の想像力を刺激できたのだと思います。直感ですが、好奇心旺盛で小さな発見が大好きな子供が見たら喜びそう!テーマにもぴったりハマっていて、優秀賞にふさわしい作品でした。(杉本)

トントンタンさん 「シチュー月夜」

■コンセプト
まんげつのお皿に たっぷりシチュー お星様もカトラリーに変身 今日はどのお家もみーんなシチュー。もくもくおいしいにおいが街中に広がります。「あったかい」というテーマですので家の中のあたたかな食事や家族の団らんが想像できる街並みがコンセプトです。おぼろ月夜が湯気をだしているコーンシチューにみえたことから今回のアイデアに結びつきました。

■スタッフより
月をシチューに、おうちを鍋にと、見立てが楽しいトントンタンさんの作品。全体的によくまとまっています。お鍋や煙突の湯気から、家庭そのもののあたたかさが想像されて、二重に素敵な作品です。
外灯のようにさり気なくたたずんでいるフォークとスプーンもいい味ですね。シチュー自体にも、ごくたまに具が浮き沈みするなど、ちょっとした変化があっても面白かったかもしれません。お腹をすかせて家に帰りたくなる一枚です。(成尾)


百 -hyaku-さん 「Don's son」

■コンセプト
冷酷無慈悲なマフィアのドンも、自慢の息子の前ではあったかい笑顔になってしまうのです。多分、この息子(ボストンテリア)の名前はマイケルに違いない…。

■スタッフより
動物って当然ながら体温があってあったかいんですよね。そんなボストンテリアをだっこしてほおずりする、マフィアのドンの微笑ましい百-hyaku-さんのイラストです。
観ているこちらまであったかくなりそうですね。とても完成度の高い作品です。欲を言うと、マフィアのドンが説明文を読まないとわからなかった点がとても惜しいと思いました。なかなか一枚のイラストで表現するのは難しいかもしれませんが、冷酷でありながらもボストンテリアの前では頬が緩んでしまう人情深さがにじみ出ているようであればもっとよくなっていたかなあと思います。(中尾)


よねこめさん 「にゃんふとん」

■コンセプト
みんなで寝るとぽかぽかあったかいね。

■スタッフより
女の子とネコたちの仲のよさやが伝わってきます。
私がイラストの女の子だったら、作品コンセプトの「みんなで寝るとぽかぽかあったかいね」と、思わず夢のなかでも言ってしまいそうです。
全体的な絵の構成も、微笑みを浮かべて安眠している子供を見守る、親御さんの目線のように感じられる作品だと思います。審査時に、こちらも暖かい気持ちになる作品でした。
絵のタッチもやわらかくふんわりしていて、ぽかぽかしている様子も感じます。(坂井)


大瀧円さん 「彼らが寒さに強いわけ」

■コンセプト
「あたたかい」という言葉は寒いところで生まれたに違いない。

■スタッフより
南極のペンギンは冬の嵐を集団で身を寄せ合って過ごすそうです。
家族の強いきずなに感動を覚えます。
そんなところにこのイラストのようなマフラーがあれば家族はよりつながり、もっとあたたかいに違いありません。氷の原野だろうが寒さなんて関係ない!
でもやっぱり、ペンギンってなごみますね。(永田)


ミルのすけさん 「ひとやすみ。」

■コンセプト
厳しい寒さの中、ひと晩中こどもたちに夢を届けるサンタさん一行。立ち寄ったおうちに立派な暖炉が…。これでしもやけ&赤っぱな対策は万全!それをそっと見守る女の子の気持ちもあったかい、冬の夜。

■スタッフより
暖炉で暖まるサンタクロースとトナカイの“ほっこり”とした表情に、思わずこちらも“ほっこり”としてしまいました。クリスマスは大忙しなサンタクロースとトナカイにも休憩は必要ですよね!今年のクリスマスはいつもより部屋を暖かくしておくと、ウチにも“ひとやすみ”に来てくれるかも!?
全体的な色遣いや輪郭線なども非常に暖かみがあり、とても良くテーマを表現できていると思います。
個人的にはトナカイのハナミズとおヘソが可愛らしくてポイント高かったです!(森)



入選

画像をクリックすると拡大表示します。

ゆっちょさん 「どすこいだんぼう」

■コンセプト
さむいさむ~い冬だって、おすもうさんたちがいっぱいいたら、あったかくなりそう!とおもって描きました。今回協力していただいたのは、「どってこ部屋」のみなさんです。

■スタッフより
見てるだけでこれはあたたかそう!ほかほかになるに違いありません。
間違いないです。考えるだけで汗が出てきそう。雪が降ってても関係ないですね。
このあとみんなで汗をかきかきちゃんこを囲むのでしょうか!?
おすもうさんひとりひとりの個性があふれていてどんな人なのか想像すると楽しくなっちゃいます。
果たして、「どってこ部屋」から未来の横綱は誕生するのでしょうか!?(永田)


マォさん 「指定席」

■コンセプト
こころもからだもあったまる、ぼくだけの たいせつな ばしょ。

■スタッフより
ペンギンさんのこどものフワフワの毛並みや、あたたかかそうなおかあさんの足元、ほほえみの表現など、技術力の高い作品だとおもいます。
おかあさんに守られて、心から安心しているこどもの表情を見ると、思わず誰にもゆずれないペンギンさんの「指定席」と言いたくります。おかあさん愛情に守られているのだなと感じました。
ほっこりあたたかい気持ちになる作品ですね。(坂井)


かわつ ゆうきさん 「くるくるまきまき」

■コンセプト
長い長いマフラーをみんなでくるくるまきまき。お月さんも寒そうだ。くるくるまきまき。ほら。あったかいよ。

■スタッフより
個人的にマフラーが大好きなのと色数の少ないイラストが好きなので、このかわつゆうきさんの作品を選ばせていただきました。
長~いマフラーって、ありそうでなかなかなくて、こういうイラストの中でしか表現できないのでとても素敵なモチーフだと思います。お月さんがありがた迷惑な感じで表情を曇らせているところもよいですよね。
惜しい点を挙げるとすると、色でマフラーがつながっているのがわかるのですが、いろんなところから筋が出ているので、ぱっと見で1本につながっているとわかるようにした方がよかったかもしれません。(中尾)


さとこさん 「冬の日」

■コンセプト
君といると、あったかい。

■スタッフより
テーマが“あったかい”だったせいか、全体的に動物や親子を描いたものが多く見られました。そんな中、カップルを使って表現していたさとこさんの作品は、切口が違っていておもしろいなぁと思いました。
マフラーを編む彼女と、そのマフラーの片端を首に巻いて読書する彼。そばにはマグカップもあって、あたたかそうなモチーフがいっぱい。でも、あったかいのは体だけじゃない。大好きな人と一緒だから心もあったかくなる。
イラストのふたりが羨ましくて、なんだかほのぼのしちゃいました。(杉本)

Becchiさん 「おやすみ、ママ。」

■コンセプト
寒い雪の降る夜。ママと一緒に眠れば心も身体もあったかいね。全体的に暖色系にし、ほっこりとした雰囲気にしてみました。

■スタッフより
暖色を基調とした色選びで、「あったかい」が表現されたBecchiさんのイラスト。
窓の外とのコントラスト、パッチワークの掛け布団など、あたたかさの演出、アクセントのつけかたがよいですね。
惜しかったのはタイトルとの相違です。「ママ」が画面の中心に据えられていることで、こどもの嬉しさや安心感より、母親の視点が主題のような印象を受けます。この場合、たとえば「おやすみ、ぼく。」といったタイトルの方がしっくりする感じです。
イラストとしてはこのままでもよいですが、母子の位置を逆にすると、よりコンセプトに近くなるように思いました。(成尾)


さぎりさん 「雪の日の過ごし方」

■コンセプト
こたつで眠る、幸せのひととき。寒くなってゆくこれからの季節に、ほっこりあったかい気持ちになれるようなイラストを目指しました。

■スタッフより
外は雪がこんこんと降っていて、猫はこたつで丸くなっていて…、と、真っ先に童謡「雪やこんこん」を連想する“暖かい”作品ですね。
暖色を上手に配置していて、窓から見える外の景色との温度的な対比も素晴らしいと思います!
最高に気持ちよさそうな猫の表情や、コッソリと中の様子を伺う雪だるまなど、色々とストーリーを妄想できて楽しいです。壁紙やこたつ布団に猫の足跡の模様があしらってあり、この家の住人は猫好きなのかな?ちなみに、私は一番右の猫の表情がお気に入りです!(森)

つゆこさん 「一緒ならあったかい」

■コンセプト
寒くても、きみと一緒ならあったかいね

■スタッフより
一目でぬくぬくとあたたかさが伝わってくるつゆこさんの作品。背景と頬の暖色の効果が抜群です。ともすれば刺激的になってしまいそうな赤を、色選びとグラデーションで上手く使用しています。
本来寒い場所に住むシロクマを「あったかい」イメージにできるのもイラストならでは。柔らかさがにじむ線と二匹の表情が、心までホカホカさせてくれます。特に青いマフラーの子の、嬉しそうな表情がよいですね。スキンシップのあたたかさを思い出すイラストです。(成尾)




最終選考

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アヤブーさん
「ぼくのあかいまふらー」


SEIKOさん
「ねこの寝室」



秋花さん
「ママのおなか」


さみやさん
「お母さんの手」



akkyさん
「モフモフグッナイ。」


ぐさん
「秘密の場所」



MIWA★さん
「あったかい記憶」


nicoricoさん
「雪の日に…」



柏木彬さん
「バス停にて」


ただあやのさん
「ぽっかぽか」



ツヨンボさん
「ピンクのマフラー」


みやざきこゆるさん
「みんなでお鍋」


総評

テーマ「あったかい」で募集した第48回目の「CREPOS SELECTION」は、63点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。
今回のテーマは「あったかい」。あえて寒い時期での募集ということで、どんなイラストが集まるか楽しみでした。

そんな「あったかい」を表現する上で暖色ベースの作品が集まった中、最優秀賞の山本啓太さん、優秀賞のいまうらさくらさんの作品は、寒色の扱い方が新鮮さもあり好印象でした。
一見冷たい池とも変わらない色合いですが、湯気や手ぬぐいといった要素でしっかりあったかい温泉に! 視覚表現の面白味ですね。また、いまうらさくらさんの作品は、外の寒さをはっきりした寒色で表現することで、部屋の暖かさが際立っています。
暖色ベースの作品では、トントンタンさん、よねこめさんが光りました。同系色だけでまとめてしまうと偏りがちなところを、お二方とも濃淡や色選びでしっかりと締めています。

今回のように、対義語があるテーマの場合、その「対になる要素」を入れてあげると、より主題が引き立ちます。作画のアイデアを出す折に、ひとつの要素だけに目をかけすぎず、少し視野を広げてみると、創作の幅もぐんと広がるのではないでしょうか。
逆に、純粋に一要素だけで取り組んで高評価を得た作品は、それだけよく練られ、技術力も高いのだと思います。どちらの視点もそれぞれの良さがあり、審査も背筋が伸びました。

さて、今回の応募作品は、「温度としてのあたたかさ」と「関係性のあたたかさ」を重ねて描いてくださった方が多かったのが印象的でした。中でも目立ったのは親子の絆。「あったかい」を想ったときに家族の姿が浮かぶというのは、とても幸せなことだなぁと思います。
次回の「CREPOS SELECTION」のテーマは「教室」ということで、また違った絆が光る場所です。素敵な作品に出逢えることを楽しみにしています。(成尾)



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