2012/06/05 更新

テーマ「宇宙」で募集した「第45回CREPOS SELECTION」は、74点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。


・最優秀賞
・好感度
・テーマ性
・完成度


最優秀賞

大瀧円 「地球はあまかった」

■コンセプト
そりゃもう今にも溶けてなくなっちまうくらいにな。

■スタッフより
細部まで描きこまれた宇宙服と、太陽系を表現したアイスクリーム、2つのモチーフを見事1つにまとめあげた大瀧円さんの作品。「地球」を表現した色で、全体をまとめているところも巧みです。宇宙飛行士そのものが地球を表現しているようにも見えますね。
顔が見えない主人公にかわり、ヘルメットに映っているもう一人からは、空間と物語の広がりが感じられます。
伸びた影の使い方もよく、SFの匂いに溢れていてどきどきしてしまいました。
指先についたアイスクリーム、いったいどうやって味わったのでしょうか。映画の断片を見ている気持ちになる、示唆性に富んだ作品です。大瀧円さん、最優秀賞おめでとうございました!(成尾)


大瀧円さん 学生

非日常のなかの日常ってなんだ。
それを常々思い、描いています。
でもまったくもってわからないので日々もやもやとしています。
HP:http://ootakien.web.fc2.com/




優秀賞

コバヤシヨシノリさん 「コスモファクトリー」

■コンセプト
実は夜空の星がたくさん散りばめられているのは彼のお陰なのです。そんなイメージから描きました。

■スタッフより
モノクロの中、散りばめられる星だけに色がつけられたコバヤシヨシノリさんの作品。色を絞ることで非常に素晴らしい仕上がりになっていますね。
発想としても素晴らしいのですが、それだけに散りばめられる星を目立たせるような構図になっていれば、もっと素敵な作品になっていました。
具体的に言うと、星が右側に流れているので、人と装置(?)をもっと左に寄せて、散りばめられる星を繊細かつ大胆に見せて、今まさに星空を作っているように見せた方がよかったのではないかなあと思います。(中尾)

SAKAMOTTIさん 「スペースアドベンチャー!」

■コンセプト
広い宇宙を冒険しながら旅をしている少年とお供ロボ、その旅の途中エイリアンに襲われ銃撃戦に…

■スタッフより
ひと目でSAKAMOTTIさん、とわかってしまう愉快な作品。このまま何かのポスターやジャケットになっていそうなくらい、完成度が高いです。
余裕な感じでエイリアンを倒してそうなところが世界観の明るさを想像できてよいですね。
個人的には、宇宙船や宇宙服などが、昔の人が想像するようなレトロフューチャー的なデザインになっているところも見逃せません。(中尾)

いまうらさくらさん 「ツナガル★ウチュウ」

■コンセプト
世界中の人たちとつながることができる現代。いつか 宇宙のみんなと簡単につながることができる未来がきたら、きっと素敵!

■スタッフより
今回は太陽系の惑星をまたいで宇宙人との交流を描いた作品です。
私たち地球の人類はいつになればこの絵のように宇宙を飛び回り、宇宙人たちと交流が出来るようになるのでしょうか。
考えるだけでワクワクしてきます。
そんな未来を想像してしまうステキな絵ですね!(永田)

さとこさん 「万華鏡」

■コンセプト
くるりとまわせば、そこは宇宙空間。

■スタッフより
テーマが“宇宙”に決まった時、惑星やロケットの作品が届くんだろうなと想像していました。その中で、ユニークな視点で宇宙を描いた作品がありました。それがさとこさんのイラストです。そうそう!私もそうだった!!この女の子のように万華鏡を覗いて、色とりどりの世界にうっとりしながら幻想的な小宇宙体験をしてたんです。
丸い筒の中に広がるピンクや青や緑の宇宙の続きが見たくて、万華鏡をまわす手を止められなかったなぁ。素敵な着眼点でしたが、例えば、背景に宇宙を入れるなどすれば、よりテーマとの関連付けが出来たのかなと思いました。(杉本)

滝谷康平さん 「宇宙はロックで出来ている」

■コンセプト
このドでかい宇宙で俺の歌を聞かせてやるぜ!燃えろロック魂!!

■スタッフより
燃えろロック魂!ギターががなってシャウトが響くぜ!宇宙最大のロックフェスへようこそ!ロケットに刻まれる日本の国旗とJAPANの文字。あれがウワサの…日本から世界へ羽ばたいた唯一無二のロックスター!?
なんて想像が止まらない滝谷康平さんのイラスト。ロック好きな私は、今にもギターのリフとベースの重低音が聴こえてきそうな勢いあるタッチに惚れ惚れです。日本人の誇りを背負ってるのかしら?JAPANを意識した和っぽいタッチも素敵です。このステージの続きが観てみたい!!(杉本)

いわにしまゆみさん 「おかしな宇宙」

■コンセプト
私たちは想像でしか宇宙を知らない。もしかして宇宙ってお菓子みたいに甘くて美味しいのかも!!コンペイ糖はやっぱり惑星なのかも!!無限の夢が詰まった、おかしな甘い宇宙を創造してみた。

■スタッフより
宇宙にお菓子屋さんができたらこんな感じなのかしら?といった楽しい作品!
いわにしまゆみさんのイラストはいつも、空間の埋め方、間の取り方が秀逸です。
あえての表現かもしれませんが、宇宙とお菓子が混ざりきっていないのが惜しい!散らばっている星は思いきって、わかりやすく金平糖型(トゲの多い形状)にしてしまってもよかったのかなぁと思いました。
デコペンロケットや、地球に輪がついている点など、細かなアイデアと遊び心にも注目いただきたい作品です。(成尾)


入選

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mii.さん 「男のロマン」


■コンセプト
ママが出かけている間にパパと二人で宇宙制作!ロケットが完成したら夢の宇宙旅行だ!!

■スタッフより
個人的なとても好きなmii.さんの作品。 背景が窓じゃなくキャンバスに描かれた絵、というところがよいですね。蛍光灯のひもにUFOがくくりつけられているところも素敵です。
欲を言えば、子どもの表情が絵の具の位置(涙に見えます)もあって泣いているようにも見えるので、わかりやすくよろこんでいるような表情にしたほうがよかったかなと思いました。
それにしても、こんな大掛かりな工作をお父さんと一緒にできるって考えるだけでも夢があってすごくよいですね。(中尾)

ただあやのさん 「ねえ、どうしてこんなにわくわくするの?」


■コンセプト
信じられないくらい大きくて、誰も知らないことばかりで、ちょっと怖い。でも、想像するだけ世界が広がるからわくわくする。3人で3人分のわくわく。大きくなってもきっとそうだよね。

■スタッフより
宇宙って不思議なのです。そんな不思議さを、不思議な色合いで表現していただいた、ただあやのさんの作品です。
人工衛星や天体望遠鏡やロケットと言った現代的なものとランタンとの対比が、宇宙の広大さと未知な感じを表現しているようにも見えます。
ただ、三人を主とした構図にするよりは、三人をもっと小さくして、宇宙の不思議な要素を背景にたくさん描いたほうが、コンセプトにはあっていたのかなあと思います。(中尾)

百 -hyaku-さん 「DISCOTHEQUE GIRL UNIVERSE」


■コンセプト
宇宙をDISCOに変えてしまう女神!

■スタッフより
かっこいい!そして美しい!
ただ宇宙というテーマに対して人物メインになってしまったところで、評価が分かれてしまったように感じます。
女神の姿を引いて、宇宙空間を広く見せ、ディスコテックな光線をビカビカ光らせるとよりテーマに近づくのではないでしょうか。
しかし個人的にはものすごく推したい作品です。
可能であれば女神の全身の美しい姿も見てみたいですね。(永田)

tsutaさん 「Let's go to space.」


■コンセプト
宇宙ってどんなとこ?どうやって行くの?どんな生き物がいるの?どんな楽しいことがあるの?わくわくの気持ちをふくらませて、いつか行けたらいいなぁ。

■スタッフより
断言します。私、決して切手マニアじゃないのですが…集めてみたい!そしてコンプリートしたい!この宇宙切手シリーズ!!“UFO”の切手をはって手紙を出したら火星人に届くのかなぁ?“PLANET”の切手をはったら土星に届くかも!?
“STAR”の切手をはったら流星群まで届くはずだよね?でも、途中で配達屋さんがデブリに合っちゃったら大変!お手紙は遅延しちゃうかも??
ワクワク、ドキドキの妄想が止まらない。ポップでかわいらしいイラストの後ろに見える宇宙ストーリーが楽しい作品でした。(杉本)

Eskaさん 「デュアル・ディメンション 」


■コンセプト
ミクロ・コスモスとマクロ・コスモス。人間はまだどちらも制覇していないという現実。面白い事にこの二つの宇宙は、対極にあるはずなのに非常に良く似ているという事実。

■スタッフより
「デュアル・ディメンション=ミクロ・コスモスとマクロ・コスモス」
無限に続くような光も届かない広がりが宇宙として存在している一方で、人体を含むミクロの世界は目に見えない小ささまで物として存在しており、そういった様々な要素が絵の中に込められています。
宇宙服の人物については影を濃くしてより存在を明確にしても良いように感じます。
しかし非常に哲学的なテーマの解釈に興味を惹かれる作品です。(永田)

さぎりさん 「いつか、きっと」


■コンセプト
宇宙飛行士を夢みる男の子。あこがれの宇宙を、きらきら輝くように幻想的に描きました。願えばきっと夢は叶うから。

■スタッフより
基調となっている緑色に目を引かれたさぎりさんの作品。
わかりやすいコンセプトに対し、「宇宙」というイメージを少し外した色を使っているところが、よいアクセントになっていると思います。手元のロケットはおもちゃなのか、夢想なのか、その境界のぼかしかたもよいですね。
手描き感のある温かなタッチが魅力であると同時に、土製の輪の曲がりや惑星の配置が少し気になってしまいました。手前2つの惑星に大きさのメリハリをつけると、より空間が広がって見えるように思います。(成尾)

なちゅらるさん 「気になるあのコ」


■コンセプト
思春期の男の子の視点から見た女の子。あの娘は何を考えているんだろう。あの娘の中身はどうなっているんだろう。考えれば考えるほど、分からなくなる。まるで宇宙のようで、謎だらけだ。

■スタッフより
気になる女の子の内面を、「宇宙」と表現したなちゅらるさんの作品。
目の付け所もさることながら、少女特有のやわらかさ、広がる宇宙の透明感がとても素敵です。
惜しいのは、彼女を見ている男の子の視点が画面の中に表現されていないこと。
女の子のみで完結し、自分自身の秘密や内面を見つめているようにも受け取れます。
個人的にはそんな見方も好きなのですが、広がりのある魅力的なコンセプトですので、より伝わる要素があればと感じました。(成尾)



最終選考

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ももろさん
「ぼくのゆめ」


MOMO aveさん
「森羅万象」



カズ咲夢詩3964さん
「宇宙なう」


TOKI-R/dollさん
「ゼロ温」



Keiko Kurodaさん
「さいきんの私たち」


つだんぼさん
「知ってた?」



円さん
「だれにもまけない」


ぽむっこさん
「見せて見せて!」



suga yurikaさん
「ぼくの夢」


東雲ひわさん
「そこにある大きな世界」



mayu(まゆ)さん
「ナイトダイビング」


山際メイさん
「メイの頭の中は宇宙より大きい」



potoさん
「Cosmic girl」


山本啓太さん
「宇宙旅行」



calenさん
「宇宙ステーション」


松岡香さん
「チップバン!」



もけらさん
「受信中!」


おがわなみさん
「月への憧れ」


総評

テーマ「宇宙」で募集した第45回目の「CREPOS SELECTION」は、74点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
金環日食や部分月食、金星の太陽面通過などなど、天文ショーが続くタイミングでの発表となり、個人的にも嬉しく思っております。初めてご応募くださった方も多く、レベルの高い作品の数々に、楽しくも熱い審査となりました。

今回のコンテストではテーマに対し、宇宙そのものを描いた作品と、別の物で宇宙を表現した作品、大きく2つの切り口に分かれたように思います。
最優秀賞を受賞された大瀧円さんの作品は、「宇宙飛行士」という直接的なイメージと、「アイスクリーム」の比喩的な表現が巧みに組み合わされており、一歩抜きん出る結果となりました。
組み合わせの妙という意味では、ファンタジーな世界観をリアリスティックな描写で描いたコバヤシヨシノリさんの作品にも多くの票が集まり、また、こちらはより直接的なイメージで、宇宙を舞台にキャラクターを楽しく描いたSAKAMOTTIさんの作品も支持される結果となりました。

未知とロマンに溢れる(?)テーマからか、今回いつにも増して物語性に富んだコンセプトが多く寄せられたのですが、その全てがイラストに表現された作品が少なかったのが惜しく感じられました。
「キャプションを読むと納得するけれど、イラストだけでは伝わらない」という抜け漏れがあるのは、もったいないないなぁと思います。
もちろん、キャプションを読むことで二度おいしく、という価値観もあると思いますので一概には言えないのですが、構成の途中で「コンセプトのどこまでを表現するか」を改めて見極め、それが見る人にも伝わる要素を、プラスあるいはマイナスする一呼吸があると、ぐっと作品が変わってくるのではないでしょうか。

ということで、今回は「テーマ」を主題に総評を書かせていただきました。
私共も、想像の翼を広げられるようなテーマを提示してゆけたらと考えておりますので、今後とも「CREPOS SELECTION」をどうぞよろしくお願いいたします。 (成尾)



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