2011/04/10 更新

テーマ「鳥」で募集した「第44回CREPOS SELECTION」は、78点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。


・最優秀賞
・好感度
・テーマ性
・完成度


最優秀賞

おおで ゆかこ 「ペンギンの夢」

■コンセプト
ぼくの知らないところで、鳥たちは果てしない大空で自由に飛び回っている。風船でそこまで飛んで行くから、仲間に入れてほしいな。今日、ちょっとだけ、そんな夢を見たんだ。

■スタッフより
2回目の最優秀賞受賞となったおおでゆかこさんの作品は、絵画に描かれた鳥と、風船で飛ぶペンギンのイラストです。
現実と夢(非現実)の境の表現が非常に秀逸です。特に、鳥たちの絵画が飾られている中ツバメが絵画から出てきている様子は、紛れもなく現実でありながらも非現実です。
個人的には、ペンギンとツバメという色あいの似た鳥を選んだところにユニークさを感じざるを得ません。似て非なる二羽ですが、もしかしたら、このイラストのようにペンギンがツバメに憧れを抱いているのかもしれないなあと思わせる、素敵な作品です。
おおでゆかこさん、2回目の最優秀賞おめでとうございました!(中尾)


おおで ゆかこさん イラストレーター

優しい風合いを基本に、遊び心、ストーリー性のあるイラスト制作をしています。
見る人皆がわくわくした子どもの頃に戻れますように。絵本も制作中です。
ipad絵本アプリ・絵本、教育本挿絵・年賀状・フライヤーデザイン・壁画デザイン・携帯待ち受けなど様々な分野で活動中。
HP:http://www.geocities.jp/yu_minty_86823/




優秀賞

山中裕児さん 「群小禽図」

■コンセプト
漠然とした「鳥」ではなく、種々の特徴を描き分けた「日本の野鳥」のイラスト。生物の多様性を保存するには、同定なくして有り得ません。自分の絵が様々な人に、何か生き物に興味を持つきっかけになってくれれば、良いのですが。

■スタッフより
春の訪れを喜ぶ鳥たちのにぎやかなさえずりが聞こえてきそうです。
一見リアルに見えて、適度にディフォルメされながら、綿密な描きこみでやわらかな羽毛の質感が表現されており、それぞれの小鳥たちの個性が引き立っています。
一羽一羽、それぞれに忙しなく動く様を想像しながら、愛でていたくなってしまう作品です。(永田)

横尾 飛鳥さん 「HELLO!!BABYS!!」

■コンセプト
生まれたばかりの8匹のベイビーちゃんとママ。森の仲間も祝福に。ベイビー誕生の喜びの場面を手描きの線の暖かさを生かしたタッチで描きました。

■スタッフより
鮮やかな色使いとかわいい動物のキャラクターに目が止まる作品です。
元気いっぱいの赤ちゃん鳥とそれを歓迎する森の仲間達。母鳥の表情がまた穏やかで、仲間の祝福する声が聞こえてきそうです。
たくさんのプレゼントと仲間の穏やかな表情から赤ちゃん鳥への愛情の深さが伝わってきます。赤ちゃん鳥の喉がハート型になっているのもかわいいですね。(赤星)

沙月さん 「サクラブンチョウ」

■コンセプト
お気に入りのカップでティータイム、幸せ?

■スタッフより
優しい色使い、紙の質感、そしてブンチョウのキュートな顔がたまらない!個人的にものすごく好みの組み合わせでもあります。
全体的にフンワリとしていますがブンチョウはパキッとしっかり主張していて「鳥」というテーマでみても完成度の高いステキな作品だと思います。(玉手)

ycoさん 「幸せの黄色いインコ」

■コンセプト
桃色の春が来たよ。幸せの黄色いインコが集まる木。春の始まり、ワクワクするような幸せが訪れますように。

■スタッフより
それぞれの色使いに加えて、歪曲した丸っこい木の輪郭が、全体的にに春の暖かさや、柔らかさを強く感じさせてくれる作品だと思いました。
春を感じる風景に、『幸せの黄色いインコ』がたくさんとまっている様子は、たくさんの幸せを運んでくれそうで、ワクワクしてきます!!
ちなみに、桃色の季節と聞いて私がイメージしたのは『恋』の季節。幸せの黄色いインコがワクワクするような恋を届けてくれるのでしょうか?シンプルなのにいろいろなことをイメージできる作品ですね。(服部)

よねこめさん 「とぶかいぎ」

■コンセプト
「飛ぶプロ」の鳥さん達に直接助言してもらえれば人間はもっとすごい飛行機が作れるのでは…と思って描きました。

■スタッフより
鳥さんたちに教えを請う飛行博士の作品は、よねこめさんの作品です。
そう言えば、われわれが目にする飛行機の形状がどことなく鳥に形が似ているのは、もしかするとこのイラストのように、鳥さんたちからヒントを得たのかなあと思いました。
1点もったいないなあと感じたのは、ペリカンとハトはともかく、ペンギンとニワトリは飛べないので、どちらかは飛ぶのが得意そうなワシとかタカにして、ペンギンも一緒に教えてもらっている、みたいにするとより深みが出たのかなと思います。(中尾)

ただあやのさん 「君に会いに」

■コンセプト
ぼくは君のしあわせになりたい

■スタッフより
この作品を見て、イメージしたのは、物語である青い鳥。
この物語はある兄妹が幸せの青い鳥を探す旅に出るというお話ですが、結末は、その青い鳥はその兄妹の家にいた、というもの。この物語が教えてくれることは、気付くことが出来れば、幸せは実はすぐ近くにある、ということです。
この作品は、色使いが幻想的で、タイトル、コンセプト、共に私に青い鳥を思い起こさせるものでした。
君を幸せにしたいという強い思いを感じ、そして、そう思う僕はすぐ近くにいると『君』に気付かせようとしているようで、勝手ながら個人的に気持ちを揺さぶられる切ない気持ちになりました。(服部)

Nanahaさん 「とり籠ぼうし。」

■コンセプト
グラデーションがスキなので今回は、いろんな色を使いカラフルにそしてピンクと鶯などで春らしく仕上げました。

■スタッフより
幻想的な世界観が心を躍らせる作品。
色使いも個性的でNanahaの世界観につい浸ってしまいます。
女性と自然が完全に同化しており、アニメのワンシーンにも出てきそうな素晴らしいクオリティーですね。
一つ残念なのが、どうしても女性に目が引かれてしまうので、今回のテーマである鳥がメインになるように、描いていただけていればより良かったと思いました。(赤星)

suga yurikaさん 「swan」

■コンセプト
『白鳥たちが泳いでいるところへ月の光が出ると、たちまち娘たちの姿に変わっていった。』

■スタッフより
今回の応募作の中で、最もテーマを昇華させているのでは、と感じたsuga yurikaさんの作品。「白鳥の湖」を踊るバレリーナの姿、そのしなやかな動きや、爪先の形に、見事に「鳥」を感じます。
また、シンプルで柔らかい色の背景からは、本番の舞台ではなく、練習室のような印象。
まだ練習中のバレリーナが、これから羽ばたいていく、なんてところまで感じてしまいました。鳥の形と動きとイメージが、それぞれとてもうまく表現されているように思います。(成尾)

みすみありすさん 「toricollection」

■コンセプト
オシャレ?をしたトリたち。色んな形のおめかしが描きたかったのです。

■スタッフより
紙のテクスチャと文字列の配置が、包装紙のような雰囲気を演出している、みすみありすさんの作品。花やお菓子、パッチワークなど、いろいろな媒体の鳥たちがとってもキュートです。
花束を持った子は、これからプロポーズでもするのかしら?と、一匹一匹に目を向けるのが楽しく、まさに「コレクション」の面白さですね。
「鳥そのものがおしゃれをしている」ものと「鳥以外のものが鳥の形になっているもの」が混在しているのが、面白さでもあり、少しコンセプトをぼかしてしまっているかなとも感じました。多くの要素があるからこそ、一定の指針を与えてあげるとぐっと締まるように思います。(成尾)



入選

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yossan_tokyoさん 「ハート」


■コンセプト
バードとハート似ています

■スタッフより
イラストを見て「なんだかいいなぁ」、と感じ、コンセプトの一文にやられたyossan_tokyoさんの作品。「バード」と「ハート」という洒落を、言葉でも形でも表現する面白さ。
赤いハートを浮かべる鳥たちがなんてことない顔であるのに対し、その下の女の子はにっこり。
「ハート」の主張がおしつけがましくなく、素直に感情移入できるように思います。眼差しの向きもよいですね。
実際に頭の上に鳥が載っていたら、目を上に向けても見えないはずなのですが、イラストだとこういう表現ができるのも楽しいことだと思います。見る側の口角も上がる一枚です。(成尾)

ajicoさん 「ちっちゃいけれど、おおきな翼で」


■コンセプト
「鳥」というテーマを目にした時、最初に浮かんだのが「自由」というイメージでした。羽ばたく場所を決められているようで、それでも自由な鳥。向かう場所、はやさ、色、かたち。自由な翼を持っているのは純粋なこどもたちかもしれません。

■スタッフより
春らしい色使いのイラストはajicoさんのイラスト。
子どもたちは春の風に吹かれた花びらや葉っぱにのって、空を歩いているのでしょうか。子どもたちに翼が生えているようにも見える、とても素敵なイラストです。
ただ、「鳥」と言われるとちょっと違うかなと思いまして、どちらかと言うと「翼」というテーマの方がしっくりきてしまうので、もう少し鳥っぽさがあってもよかったかもしれません。(中尾)

いまうらさくらさん 「鳥いっぱいの僕の部屋」


■コンセプト
あの映画みたいに襲われると恐いけど、鳥がいっぱいの部屋って、意外に楽しいかも!?

■スタッフより
これはかわいい!鳥たちのキャラ化が秀逸。
良く見ると部屋の様子が実は書き込まれていて、着色方法など随所に配慮されたつくりが丁寧だと感じました。
細かくみるのもこれはまた楽しいですね。猫が少しおびえているのがナイスです!(永田)

長尾マロンさん 「Walkingchickencart」


■コンセプト
にわとりの乗り物おもちゃで遊ぶ鳥さんたちを描いてみました。

■スタッフより
この作品を一目見た瞬間、か、かわいい!!と思いました。
同時に、折り紙のような背景の色調、作品全体から昭和レトロな雰囲気が感じられ、なんだかほんわかする懐かしい気持ちになりました。昔、このようなおもちゃありましたよね。
そのchickencartを本物の仲間だと思っているのでしょうか?
とても楽しそうに遊ぶ鳥さんたちの様子から、とても暖かい気持ちになる作品で、個人的にすごく好きな作品です。(服部)

ももろさん 「自由、自由」


■コンセプト
鳥というと自由というイメージがよく浮かぶんですが、家畜であるところのニワトリはとばなくても籠の中でもなんだかしっくりきてしまいます。

■スタッフより
鳥かごの中に世界が閉じ込められているのに鶏は今にも太陽に向かって飛び立っていきそうな雰囲気が相反して自由さを感じました。
左下のキツネの表情が最高!これがいるのといないので全体の雰囲気がかわるような気がします。(玉手)

ツヨンボさん 「キウイの森にて」


■コンセプト
あなたは必死に空を飛ぶ方法を解明しようとしてるけどわたしは本当は空なんか飛べなくたっていいと思ってるの。あなたとこの子たちがいるなら陽の当たらないこの森の中ででも。

■スタッフより
キウイの森で、飛ぶ方法を研究するキウイ。ほのぼのとしたファンタジーな光景でありながら、研究図はどこか現実的で、アンバランスさが面白いなぁと思いました。
枝をくくって作ったボードや、やわらかいフォルム、描きこまれた葉っぱなど、細部もわくわくするところの多い作品です。が、その実、更に踏み込んだコンセプトが!
よく見ると四羽は家族、きちんと描きわけがなされているのですね。改めて見て、うなってしまいました。意識して眺めるとまた別の感慨が沸いてきます。(成尾)

mii.さん 「愛鳥」


■コンセプト
いつも遊び道具には見向きもしないで、手の中にもぐりこむのが大好きで。8年間一緒に過ごした、ワガママで甘えん坊な十姉妹。

■スタッフより
十姉妹のつぶらな瞳がとってもかわいい!
鳥と人が触れ合っているイラストは意外に少なく、手の中に十姉妹がいる構図も目を引きました。
コンセプトを読むとモデルになった十姉妹のことが書いてあり、なるほどと納得しました。
鳥が好きな人ならではの、素敵なイラストだと思います。(篠崎)



最終選考

画像をクリックすると拡大表示します。


真璃さん
「サヨナキカラス」


グレさん
「イロドリ」



ノブさん
「はばたけっ」


calenさん
「吾輩は鳥である」



小森のぐさん
「羽をやすめて」


カズ咲夢詩3964さん
「小鳥と少女」



AMAWORKSさん
「見守る者たち」


滝谷康平さん
「鳥人の罪」



あす菜さん
「卵の視線」


つゆこさん
「flowerbird」



オゼキイサムさん
「朝ごはん。」


さとこさん
「南国の歌」



スギモトダイキさん
「この体で生きてきたんだぞ」


マォさん
「コイツをつまみ出せ!」



サキヤマさん
「レトロメカ鳥」


くろひょうさん
「風にのって」



caocda さん
「Letmejoinyou!」


まきねこさん
「ひとやすみ」



総評

テーマ「鳥」で募集した第44回目の「CREPOS SELECTION」は、78点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。

少し早いのですが、毎年5/10~5/16は、愛鳥週間なのです。個人的にも鳥モチーフが好きなこともありまして、今回のテーマを「鳥」とさせていただいたのですが、描きやすかったのか、今回は非常にハイレベルな作品が集まりました。

そんな中、2回目の最優秀賞受賞となったおおでゆかこさんの作品は、個別の評に書かせていただいたので細かくは割愛しますが、現実と非現実の表現が非常に秀逸です。空を飛べないペンギンがツバメに憧れていたところ、そのツバメの絵画からツバメが飛び出してくる、もしかしたらと思わせるユニークさが他の作品にくらべて抜きん出ていました。
たくさんの鳥を描いた山中裕児さんの作品にもかなりの票が集まったのですが、アイデアとユニークさで、今回はおおでゆかこさんの作品を最優秀賞とさせていただきました。

さて、この「CREPOS SELECTION」も今回(第45回)の募集でいよいよ5年目に突入となりました。ときどき思い返したように過去の結果発表を見るのですが、一時期に比べて応募作品数は減ったものの、その分、応募作品の質は、最優秀賞を選定する際に審査員を真剣に悩ませるまでになりました。たくさんの方にご参加いただくことでできて、本当にありがとうございます。
いつか「CREPOS SELECTIONで最優秀賞に選ばれた!」が自慢になるようなコンテストづくりを目指していきますので、これからもよろしくお願いします。(中尾)


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