2011/02/07 更新

テーマ「旅」で募集した「第43回CREPOS SELECTION」は、51点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。


・最優秀賞
・好感度
・テーマ性
・完成度


最優秀賞

ツヨンボ 「旅」

■コンセプト
この道はいつか来た道

■スタッフより
左におじいさん、右に子ども、壁に世界地図。
勝手に深読みさせていただきますと、おじいさんの後ろにある道路標識はおそらくおじいさんの年齢を表し、壁に描かれた世界地図は時間の差を表しているようにも見えます。そして、これから始まる長い長い旅のような人生をベンチに座るおじいさんがにこやかに見つめ、次はきっと子どもがそこに座るのでしょうか。
「旅」のほかに「時間」という重要な要素が盛り込まれており、一枚の絵でありながらさまざまことを想像させることで、思わずじっくり眺めてしまう素敵な作品です。ツヨンボさん、最優秀賞おめでとうございます!(中尾)


ツヨンボさん 会社員

僕が人様にささやかながら自慢できる特技といえば、人一倍感傷に浸ることと絵を描くこととギターを弾くことくらいです。
今はまだささやかではありますが、見た人がそれぞれ沢山の意味を見いだせるよう、その分、妥協なくこれでもかってくらい想いを詰め込んだ絵を描こうと努力しています。
HP:http://js-dominator.jimdo.com/




優秀賞

いわにしまゆみさん 「旅の準備はもうできた??」

■コンセプト
何で旅しよう?何を持って行こう?わたしは、いつも、お気に入りを連れて行きます☆
■スタッフより
旅行の楽しさが凝縮されたいわにしまゆみさんの作品。ぎゅっと長方形にうまくおさめられた様々な要素、それそのものが旅行かばんの様で素敵です。
移動手段からは距離の長さ、カメラや時計からは時間の奥行きが感じられて、旅の記憶を刺激されます。
レイアウトが目を引く一方、クレヨンの覆い紙やバイクの描きこみも素晴らしい!細部まで心が宿ったイラストです。(成尾)

山本啓太さん 「STOP」

■コンセプト
ヒッチハイクを試みるが・・・
■スタッフより
ヒッチハイクを逃したばかりの風景を切り取った一枚。一目見たとき「なんかイイ」と口にしてしまいました。
チーター?にタカ?にヘビなど、見るからに危険そうな動物たちですが、表情はゆるくてなんだかかわいい。
荒野めいた風景を見る限り、早いところ車を捕まえなければまずい気がするのですが、画面に欠片も緊張感が漂っていないアンバランスさが魅力なのかもしれません。
ボール紙に修正ペンを使ったような、白のアクセントがいい味を出しています。(成尾)

ヤキリカナタさん 「WORLD!WORLD!WORLD!」

■コンセプト
世界の不思議さを絵葉書風に表現しました。混沌とした旅をしてみたいです。
■スタッフより
出入国スタンプ、ランドマークが乱雑にならぶ様と中央の旅人&お供の姿、そして旅先から送る絵葉書…、すべての要素が合わさって、この旅人が世界各国を旅するイメージがパッと湧きました。
「旅」=世界旅行のイメージが強いので、そのイメージがそのまま1枚のイラストで表現されているステキな作品です。そして気になるのはお供…この子は一体何の動物なんでしょう!?(玉手)

さぎりさん 「空想飛行」

■コンセプト
「午前0時の空の旅」をイメージして描きました。こんなことがあったらいいなという、子どもたちの空想の世界です。
■スタッフより
やわらかいタッチと鮮やかな色使いが心を癒してくれるさぎりさんの作品。
タイトル通り誰もが子供の頃に想像していた、空想世界に飛び込んだようで、心があったかくなりますね。作品に引き込まれ、これからどこに連れて行ってくれるのだろう、とつい童心に戻ってしまいました。(赤星)

はぎわらゆいさん 「A trip of a night sky !!」

■コンセプト
夜ベットで寝ていたらいきなり夜空に飛び出した!キラキラお月さまと、綿あめ見たいな雲見たことない、真夜中の夜空の旅へ出発!
■スタッフより
ふわりと明るい光の表現が目を引いたはぎわらゆいさんの作品。
奥から手前へ、右から左へ、構図にはっきりとした意図と勢いがあって引き込まれます。
楽しい夢の旅へ飛び出すわくわく感が、キャラクターの表情と明るいお月様から伝わってきました。ベッドの要素を印象付けるために、あえて手前に枕を転がしても面白かったかもしれません。
暖色と青い陰とのコントラストが美しく、暖かさを感じます。(成尾)

ノブさん 「旅立ちの朝」

■コンセプト
旅立ちの日の朝、妻は子と2人、夫を見送ります。 無事たどり着くようにと。 早く帰ってくるようにと。
■スタッフより
「旅」というテーマからこの情景を思い描くセンス。イラストのタッチと構図もステキです。妻の様子から一見して不安を感じさせる出発風景…、でも涼やかな顔で支度をするご主人の様子からなんとなく旅の無事が想像できます。(玉手)

ただあやのさん 「Bon voyage!」

■コンセプト
いつのまにか たいせつなものが たくさんつまっていたんだ
■スタッフより
ただあやのさんの作品からは、ふとギリシャ神話の「パンドラの箱」を思い出してしまって、トランクを開けてもよかったのだろうか…なんて心配してしまいました。
色とりどりの絵にはかけがえのないものの象徴のように蝶が描かれ、そしてそれを眺める女の子が描かれています。女の子はそれほどうれしそうにしていないのに、女の子のシルエットはなんだかうれしそうに見えるのは気のせいでしょうか。
また、長い影は斜め上からあてられてできるもので、トランクの中からの光できたものではないところにも、もしかすると女の子が見上げる先に何かがあるのかもしれないなあと思わせる味わい深い作品です。(中尾)



入選

画像をクリックすると拡大表示します。

さとこさん 「旅の思い出」


■コンセプト
トランクを開けると、飛び出してくる、旅の思い出。
■スタッフより
ぶわっと飛び出した思い出たちがファンタジック!
トランクそのものが、まだ見ぬ世界を旅させてくれる魔法のアイテムのようですね。
コンセプトを拝見すると、描かれているのは女の子の思い出のようですが、いろんな持ち主の思い出を詰めながら、人を世界を渡り歩いてきたトランクなのかも…なんて、いろいろ想像してしまいました。
人物自体は座っているのに、「旅」の動きを感じさせる面白い作品です。(成尾)

smocさん 「POSTMAN」


■コンセプト
ただ旅を描くだけでは面白くないと思い、なぜ旅をしているのかを考えました。そこで手紙を届ける為に旅をしている配達夫を描こうと思ったわけです。
■スタッフより
ノスタルジックな色使いが印象的な作品です。リアルめのキャラクターや風景も個人的には非常に気になってしまいます。
亀に乗ってゆっくりと移動している全体ののんびりしたイメージがにじみ出ていて味わい深いですね。イラストレーションならではの世界観に惹かれます。
犬に水筒や荷物を持たせたり、旅の服を着たりして「旅の供」の風情がでているとさらにファンタジーさを強調できてよいと思いました!(永田)

マォさん 「旅はまだ始まったばかり」


■コンセプト
ちいさなキミは ちいさなにもつを せおって前へ 前へと すすんでゆくふえすぎて 持ちきれなくなった たいせつなものをぽろぽろ落としていくけれど それは キミの歩んだ軌跡に かわる
■スタッフより
小さい子供が背負ったリュックにはおもちゃが満タン…。よくある風景ながら、コンセプトの意味は深く、一番大人っぽさを感じさせる作品だと思いました。リュックの色が全体の中でアクセントになっていてステキ。(玉手)

いるさん 「ひとりたび」


■コンセプト
旅行×着替え雪国、都会の街、山道、砂漠それぞれイメージがガラッと変わる背景で旅行感を出しました。
■スタッフより
旅といっても行く場所や季節によっていろんな楽しみがありますよね。それを一枚の絵でうまく表現されてるところがすばらしいです。
旅行場所によって旅人の服装や髪の色、肌の色まで変わっているのが、よりリアルさをだしていると思います。右から春夏秋冬になっている所もGOODです。(赤星)

ももろさん 「送り出す気持ちと引き留めたい気持ちと」


■コンセプト
華やかな旅立ちの残り半分には別れの悲しみもあるなあと思って描きました。
■スタッフより
彩度が抑え気味にされた画面から、旅立ちの明るくも惜しむべき切なさがにじむももろさんの作品。
リボンの中にリードが混ざっているアイデアが楽しく素敵ですね!右下の海鳥もよいアクセントになっています。
惜しいのは、ぱっと見たときに「海!」という印象が弱く、シチュエーションの理解にやや時間がかかるところ。あえてわかりやすい色選びにしたり、もう少し船を見せるなどしてもよかったかもしれません。(成尾)

きりりんさん 「センチメンタル」


■コンセプト
知らない景色ばかり見ていたら、ついこの間までいた自分の部屋がとてもとても懐かしくなってしまうのでした。
■スタッフより
車窓から自分の部屋が見えてしまう、きりりんさんの作品。
ぼくも電車での旅が好きなので、この気持ちはすごくよくわかります。特に、夜真っ暗になって、ひとりでボックスシートに座って、外の景色が何も見えなくなるころに、なんだかいろいろなものが見えてしまうのです。見えてしまうと言っても霊的なものではなくて、自分がこれまで見てきたものや、経験したことが走馬灯のよう車窓に映し出されるのです。
ああ、そんなわけで、この絵を見ていると旅がしたくなります。(中尾)

TLOさん 「新たな住処を求めて」


■コンセプト
食料と住処を求めての親子旅。果たして何処へ・・・
■スタッフより
鮮やかでかわいいイラストが目をとめてしまう作品。
空を見上げているのは、あまりの暑さにこの日の旅を後悔しているからでしょうか?かわいいですね。親子で住処を探しているというコンセプトを聞くと心が暖かくなりました。(赤星)

つゆこさん 「ここから」


■コンセプト
今までだってずっと歩いてきたけど。ここからまた、新しい旅をはじめるんだ。
■スタッフより
情緒的な余白が印象的な、つゆこさんの作品です。
青と白の穏やかな色の中に、ポツンと置かれた赤と黒の色からは、彼らの意思の強さを感じます。個人的には、今回の応募作品の中で一番好きな作品でした。
ただ、非常に惜しい点を挙げるとコンセプトどおりとするならば、「今まで」の時間があまり感じられない点です。地平線をもう少し上にして、足跡をすごくたくさん描くことで、これまでの時間の経過とこれからの時間の経過を表してもよかったかもしれません。(中尾)



最終選考

画像をクリックすると拡大表示します。


おおで ゆかこさん
「ゴールデンチーズ島をめざせ!」


横尾 飛鳥さん
「道案内」



mii.さん
「私の世界旅行」


HappyTankさん
「そうだ、旅に出よう。」



calenさん
「入り口を探して」


武井 俊文さん
「一緒に。」



サラヤさん
「星座を旅する」


山田のびさん
「世界中!!」



紺迷さん
「旅烏、ヒマラヤへ」


yossan_tokyoさん
「お母さんのもとへ」



MOMO aveさん
「あの日も雪だった」


かわつ ゆうきさん
「旅先の出会い」



松岡香さん
「永い夜」


カナ太郎さん
「いってきます」



はるこんさん
「空中旅行」


滝谷康平さん
「無限の宇宙へ」



あづち ひろふみさん
「旅の船」



総評

テーマ「旅」で募集した第43回目の「CREPOS SELECTION」は、51点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。

「旅」にもいろいろありまして、文字通りの「旅行」だったり、比喩としての「旅」だったり。みなさまからご応募いただいた作品は、おそらく、この2つのうちのどれかにあてはまるのでは…と思います。

今回は全体のレベルが拮抗していて審査員の票がばらけたのですが、その中で最優秀賞に選ばせていただいたツヨンボさんの作品は後者で、おそらくですが「人生」を「旅」にたとえて、一枚の絵にしています。そうすることで「時間」という概念が必要になり、それをさりげなく老人と子ども、昼と夜と言った要素で「旅」を表現した素晴らしい作品です。
また、前者の旅行としての「旅」を表現した作品では、いわにしまゆみさんの作品がとてもかわいらしく、群を抜いていました。確かに今回のテーマを忠実に表していて素敵だったのですが、今回は「時間」というプラスの要素で深みを持たせたツヨンボさんの作品に軍配が上がりました。

ちなみに、ツヨンボさんは絵本投稿サイト「PictBox」でも素敵な絵本を書かれていて「ぷちドネ絵本大賞」でも優秀賞を受賞されていたのですが、このCREPOS SELECTIONでも最優秀となりました。おめでとうございます。(中尾)


募集中のコンテスト

現在募集中のコンテストはありません

CREPOS SELECTION
【PR】森のえほん館オープン!



CREPOS TOP

PAGE TOP