2011/10/04 更新

テーマ「幻」で募集した「第41回CREPOS SELECTION」は、65点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。


・最優秀賞
・好感度
・テーマ性
・完成度


最優秀賞

ゆっちょさん 「ぼくらの憧れ、まぼろし島」

■コンセプト
どこにあるのか、だれが見たのか、本当に見たのか、見たことあるようなないような、ふしぎなふしぎなまぼろし島。大きくなったら、ぜったいぜったい3にんで見つけようぜ!

■スタッフより
「幻」を、見るものではなく想像のものとして描いたゆっちょさんの作品。
おもしろいのは、3人の見る幻がそれぞれつながっていて、でもちょっとずつ違う世界を構築しながらもつながっているところ。この3人の仲良し具合がうかがえるとても大好きなかわいらしい作品です。
惜しい点を挙げるとすれば、3人がお互い前を見ているのではなく、顔を見合わせていたりするとより仲良しな様子がでてよかったのかなあと思います。
ゆっちょさん、最優秀賞おめでとうございました!(中尾)


ゆっちょさん イラストレーター

静岡在住。
2008年からイラストレーターとして活動しています。
たのしく、ウキウキする気持ちで、
ちょこっと、へんてこなイラストやキャラクターを、のんび~りかいています。
HP:http://ucchoco.web.fc2.com/




優秀賞

ツヨンボさん 「幻」

■コンセプト
今日は二人の結婚記念日。50年経った今日もそっと傍に現れて二人の大好きなワインが注がれたグラスをこの手から受け取ってくれる。永遠は存在しないが。永遠を感じられる。いつものようにそっと乾杯をしよう。

■スタッフより
切なくてあたたかい夫婦の情景を描いてくださったツヨンボさんの作品。
一枚でコンセプトどおりの情報をぎゅっと伝えているところが見事です。
旦那さんには奥さんが見えているのかいないのか、想像の余地が残されているところが素敵ですね。
窓の外の不思議な景色が、幻想的な雰囲気を演出する一方で、少し気をとられてしまいました。
周囲をシンプルに抑えると、中央の「幻」がより強調されて、より印象的になったかと思います。(成尾)

ただあやのさん 「幻の旅する島」

■コンセプト
むかしむかし、ある冒険家が大きな亀の島を発見しました。冒険家が残したメモをたよりに多くの人々が探しに行きましたが、誰も見つけることはできませんでした。その島は今もどこかを旅していることでしょう。

■スタッフより
亀に乗って移動する町!とっても素敵でファンタジーなコンセプトですが、それに留まらず冒険家のメモとしたところが更に魅力を高めています。
亀がどんな人生を送ってきたのか、島に住む人々はどんな生活を送っているのか、これを描いたのはどんな人なのか、メモを見た人はなにを思うのかなどなど、様々なことが想像される一枚で、その広がりの多様性が素晴らしいです。
自分も冒険に出かけたくなる作品です。(成尾)

Eskaさん 「シャドウ・プリンセス」

■コンセプト
幻とは、この世とこの世ならざる世界の境界に揺らめく、可視化の現象である。思考を麻痺させるほどの蜜蝋の甘い香りと、あいまいな光、心もとない存在感を現す薄絹を通してそれは簡単に見る事が出来るのだ。

■スタッフより
一目見た瞬間、幻想的、神秘的、といった言葉が浮かんだEskaさんの作品。
グラデーションが巧みに使用されており、中でも仄明るい光や薄い布の揺らめくさまが
そう感じさせているのかなと思います。
タイトルどおり、あえて影を強調して描かれた優美な女性の後姿が、歴史のロマンを象徴するようです。
立体的な女性と、平面で描かれた壁画風の人物のコントラストが、物語や面白味を感じさせます。
壮大な大河ドラマが始まりそうで、静かに胸が高鳴りました。(成尾)

smocさん 「hollow」

■コンセプト
何かが部屋に居て、思いっきり見ちゃったけど、幻だと思う事にした。

■スタッフより
画面に動きを感じる構成に加え、アナログな水彩タッチがいい味を出しています。
どこかコミカルな、楽しそう?に飛び回るオバケがいい表情をしてますね。
贅沢を言えば、全体を俯瞰すると色調が単調に感じるので、カーテンの柄や男の子が被っているタオルなどにもう少し色があっても良かったかもしれません。
本当にオバケがいたら怖いですがこのお化けなら追っ払えそうですね(笑)(永田)

有示さん 「絵本の中から」

■コンセプト
『絵本を読んでいると物語のキャラクターが現れて、物語の世界へ連れて行ってくれる。』大人になってもそんな想像に浸っている時間が好きです。

■スタッフより
タイトルと絵柄がマッチしたファンタジックな作品ですね。
女の子のインパクトに目を奪われがちなのですが、背景の細かいところまで書き込まれている線画&点描タッチが幻想的な雰囲気づくりをより一層醸し出しています。
物語にして絵本で見てみたい夢のある作品ですね。(永田)



入選

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モスコゆうこさん 「幻の風景」

■コンセプト
ここは、わたしが行ってこの目で見てみたい風景です。しかし現実に見ることは決して叶いません。心の中だけに存在し生きている土地と生命です。。そういうわけでここは幻の風景なのでしょう。

■スタッフより
見たことがあるようで見たことのない世界を描いていただいたモスコゆうこさんの作品。
女の子がアルパカのような動物の上から眺める景色は、きっとこの絵に描かれている世界の何倍も素敵なのだろうと想像してしまいます。
なにより色鉛筆の色を重ねた感じが月明かりのような光の感じになっていて、よりいっそう不思議な感じが出ていてぞくぞくするような感じがたまりません。(中尾)

keita katoさん 「希望への道」

■コンセプト
小さい少年は道を進み前方にあるドアを開けに行くのを恐れています。なぜならいくつかの邪魔するものたちがいるからです。しかし彼は見えない何かに助けられているのです。右の剣は今は使えないが、のちに使えるようになると時間を表現した時計が近くにあります。人生は目に見えない幻が多くあるのかもしれません。。。

■スタッフより
少年の生きる道を描いたkeita katoさんの作品。
これから訪れるであろう困難や、その先に見える希望など、見えないものを上手く幻として表現していますが、ひとつひとつが丁寧に描きこまれており、少年の物語が浮かんできそうなストーリー性のある素敵な作品に仕上がっています。(平山)

琉璃ららこさん 「午前零時の世界」

■コンセプト
現実の合間合間の時間に隠れているかもしれない、私達の住む世界とは異なる幻想世界。頭のなかに思い描いたそんな空想を黒色と青色で掘り起こしました。

■スタッフより
青を基調として、冷たく感じる雰囲気を綺麗な世界観で表現していただきました。
一日の中でも、深夜は特別な時間に感じますし、もしかするとこういった幻の世界があるのかも知れません。
説明がつかず、今ここで起きている様々な出来事をボーッと眺めていたいといった感覚に陥ります。
ビルをスプーンですくうという表現が奇妙で個人的に好きです。
手前の親子?が見ている世界なのか、幻の中の住人なのか、この世界に迷い込まないと答えは分からないでしょう。(関谷)

mariyaさん 「本の中のドラゴン」

■コンセプト
さっきから、かさこそ背後から音がする。本の中に入ってしまったような、本から世界がはみ出してきているような。現実とまぼろしとの違いが、あやふやになっていく、楽しい読書の時間。

■スタッフより
「幻」というテーマを、モチーフだけではなく色彩やタッチからも感じさせるmariyaさんの作品。
幼少の頃は本の中の世界と現実の境界はこの作品のようにふんわりとしていたように思います。水彩の美しさや描線からも高い表現力が感じられる作品です。(峰)

ぺりわんさん 「まぼろしのいきものたち」

■コンセプト
あの幻の生き物達がビスケットになって登場!怪しさ満載のお菓子!!しかし、どこのお店を探してもこのお菓子が見つからない・・・。もしかすると、このお菓子こそ幻なのかもしれません!

■スタッフより
そうきたかと思わざる得ない幻。それがまぼろしのいきものたち(笑)
とっても雰囲気が出ていて、懐かしさと不思議さを両方味わえる作品です。
毒々しい色となめらかバター味のビスケットのギャップが素敵すぎます。
ぺりわんさんのおっしゃる通り、このお菓子がすでに幻なのでしょう。
得意げな子供の表情も研究されていて素晴らしいです。
帰りにスーパーで売っていたら迷わず買ってしまいますね。(関谷)

カンノさん 「バクの冒険奇譚」

■コンセプト
みんなの夢を食べに冒険に出たバク。夢は幻?夢は現実?バクはわからないのでした。

■スタッフより
あっ、好きだな、と頬が緩んだ一枚です。
「幻」というコンセプトが伝わるには、バクが夢を食べる動物と知っていることが前提となってしまいますが、「町の上空を駆けるバク」という図が、いかにも夢現を表現していてよいなあと思います。
ともすればありがちな絵になってしまいそうですが、版画のタッチと色使いが独自性を出していて目を引きました。
主線が白となることも、世界を裏からのぞいたようで、非現実な雰囲気作りに一役かっているように思います。(成尾)

みすみありすさん 「夏の終わり」

■コンセプト
夏の終わり、こんなまぼろしが見えたらいいなぁといつも考えていました。

■スタッフより
真夜中に現れる小人たちはこんなかわいらしい姿だったんですね。
多くの人々が経験するであろう締め切り前のピンチもこの作品のような状況なら楽しめます。テーマの明快さがまず目を引きましたが、テクスチャーや色彩への拘りも感じさせる作品でした。(峰)

MOMO aveさん 「ダンゴドロボウ」

■コンセプト
今日は 十五夜お月さん ダンゴ ころころ ころころりんぼくらも 負けじと ダンゴドロボウダンゴ ころころ ころころりんダンゴ もぐもぐ もぐもぐりん

■スタッフより
こんな幻だったら、見たら嬉しい気持ちになっちゃいますね。
目が覚めて、外を見てみたら、ビックリ!ウサギ達が楽しそうに歌って踊っているのに対し、子供は驚いている表情なので、感情移入がしやすかったです。
また、子供が手に持っているのがウサギのぬいぐるみというところに物語を感じました。(平山)

つゆこさん 「垣間見たまぼろし」

■コンセプト
ありふれた日常の中に一瞬だけ見えた、まぼろしの街。

■スタッフより
きれいな色が特徴のつゆこさんの作品。第一印象で目を惹かれました。
雲(?)の中から出てきたくじらさんは、何を思っているのでしょうね。くじらが現れた理由みたいなものが描かれていると、絵の魅力がぐっと出たのではないかなあと思います。
ただまわりのあわあわのもくもくした感じが、幻っぽさを演出しつつも絵のおいしい部分も見えにくくなってしまっているような気がするので、なくてもよかったのかなあと思います。(中尾)



最終選考

画像をクリックすると拡大表示します。


ぽむっこさん
「幸せのマジシャン」


きりりんさん
「分身の術」



Marchさん
「白昼夢ピクニック」


Regulusさん
「その翼は幻…」



あや缶さん
「しろくまの夜」


ANCOIさん
「3D★幻ガール」



AMAWORKSさん
「いつの日か」


ニダイさん
「まぼろしのたからじま」



takusukeさん
「再会」


mani.さん
「スノードームが呼んだ幻」



中川タラさん
「オアシスを探して」


千助さん
「人魚にメアド聞かれた」



yuukikikuchiさん
「幻の飲み物」


かわつ ゆうきさん
「ちいさな明かりが見せてくれる世界」



松岡香さん
「あんぱんうめー」


オゼキイサムさん
「バブル」



ハナヤさん
「幻想の森」


ルミさん
「ただいま」



サラヤさん
「華の降る都」


滝谷コーヘーさん
「アフロ侍参上!!!」



nosonoさん
「マボロシオールスターズ」




総評

テーマ「幻」で募集した第41回目の「CREPOS SELECTION」は、65点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。

今回のテーマはひとくくりにできない「幻」ということで、空想上のものだったり、見える人にしか見えないものだったり、それはまさに「幻」にふさわしく、たくさんの解釈がありました。

そんな中で最優秀賞に選ばせていただいたゆっちょさんの作品は、「幻」を「憧れ」として描き、さらにその憧れを仲良しと共有することで、それぞれが思い浮かべる幻をくっつけてより壮大な世界に仕上がっていました。夢があり、見ている側も幸せになれるような素敵な作品です。

最初に書きましたように、テーマの捉え方は十人十色なので、どれが正解ということではありません。ただ大切なことは、単にテーマの言葉だけをなぞって描くのではなく、どうすればテーマとコンセプトが第三者に伝わるかを考えて描くことです。
特に今回のようなテーマですと、「これが幻です」と言い切ってしまえばそれまでなのですが、だからこそ第三者に伝えるときに鍵となる要素を一枚の絵の中に盛り込んで、「ああ、なるほど」と思わせることができるかどうかではないかなあと思います。

そんな「CREPOS SELECTION」は現在も募集中ですので、まだまだたくさんのご応募お待ちしております。(中尾)



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