2011/08/02 更新

テーマ「火」で募集した「第40回CREPOS SELECTION」は、76点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。


・最優秀賞
・好感度
・テーマ性
・完成度


最優秀賞

はりもと かおりさん 「送り火」

■コンセプト
夏になると灯籠流しを思い出します。あのあたたかでキレイな灯籠流しに送られるのなら、見送る方も、見送られる方も、別れはきっと、悲しいや、寂しいだけでは無いと思うのです。

■スタッフより
「火」の明るさだけでなく、温かみまでもが伝わる、神秘的で素晴らしい作品です。
テーマとしては素晴らしいのですが、人や灯篭の流れを左に寄せているせいで、右の空きが気になるところではあります。空けるなら空ける、詰めるなら詰める、をはっきりさせるように、灯篭の流れをもう少し工夫すれば、もっとよくなっていたと思います。
なお、はりもとかおり(天柳)さんは、第24回(テーマ「女の子」)からずっと継続してご応募いただいていまして、個人的にも影ながら見守っておりました。本当におめでとうございます!(中尾)


はりもと かおり イラストレーター

空と動物と子どもをよくモチーフとして選び、1枚の絵から世界観や物語が感じられるような作品を目指して活動中。絵を描くだけでなく、いろいろモノを作って楽しんでます。
HP:http://xnijo.web.fc2.com/




優秀賞

nekomariさん 「ハッピーバースデー!」

■コンセプト
「さあ、ろうそくのひをけして!」「きみにとってすてきなとしになりますように!」

■スタッフより
とっても賑やかで明るい火を描いてくれたnekomariさんの作品です。
コンセプトから、子供を意識した作品である事が伝わり、勢いや楽しさがこちらにも伝わってきてHappyな気持ちになれます。配色も綺麗にまとまっているのでとても見やすい点もポイントが高いです。
こんなに楽しいお誕生会なら、きっと素敵な一年になる事でしょう。(関谷)

つだんぼさん 「しあわせということ」

■コンセプト
『火』は、小さければ小さいほど、しあわせのそばにあることが多いと思い描きました。火のあたたかさしあわせのあたたかさを意識しています。

■スタッフより
誕生日ケーキのろうそくを、うれしそうに見つめる年配のカップル。なんとも幸せそうな表情が素敵です。
二人とも子供のような無邪気な笑顔を浮かべて、絵を見ているこちらもホッコリやさしい気持ちにさせてくれるイラストですね。こんな素敵な年配カップルには憧れちゃいます!
火の優しさ、あたたかさを表現した素敵なイラストだと思いました。(齊藤)

きりりんさん 「強い気持ち」

■コンセプト
色々な人に色々な灯火があって、それが皆を照らしています。

■スタッフより
いろんな時代・世界の人が火を掲げているきりりんさんの作品。
人間達の中に紛れて、1匹トカゲのような生き物がいたり遊び心のあるデザインに惹かれました。
タッチもボールペン画のような短い線で背景や服を描きこんでいて味のある作品に仕上がっています。
また、全体的にモノトーンな配色でまとめていますが、火だけを赤色にする事で、火がより強調されていて、テーマが分かりやすく表現されており素敵だなと思いました。(平山)

タキさん 「灯り」

■コンセプト
ろうそくのあたたかい火と節電。

■スタッフより
暗闇の中でロウソクの明かりで本を読む。静かで満ち足りた空気が伝わってきます。
火には様々な側面がありますが、この作品は、心を落ち着かせてくれる小さな炎の、柔らかな優しさを抜群に切り取っています。
コンセプトには「節電」とありましたが、イラスト自体はどんなシチュエーションなのか、見る側が自由に想像できるところがよいなぁと思いました。
たとえば台風の停電かもしれないし、電気がない納屋のような秘密基地かもしれないなどなど。誰かの思い出に触れるような、懐かしく暖かな作品です。(成尾)

おおで ゆかこさん 「こわくないよ」

■コンセプト
電気も無い時代、ちょっと怖い真っ暗闇の廊下で、ろうそく一本。お姉さんが幼い兄弟にそっと一言。もうこわくないよ。昔も今も、大事な人同士を結びつけてくれる暖かいともしびを表現しました。

■スタッフより
暗闇を怖がる子供たちと、先導するお姉さん。お姉さんの持ったろうそくが、まさに暗闇を照らす一条の光。子供たちが怯えながらも安心している雰囲気が伝わってきます。
色鉛筆で描かれた優しいタッチも素敵です。
これから夜の冒険に向かうのでしょうか。もしかして妖精のパーティーに参加するのでしょうか?!火の与える安心感が伝わってくる、素敵なイラストですね。(齊藤)

ニダイさん 「昔、今、ファンタジー★」

■コンセプト
キャンプファイヤーです。暗い夜を明るく照らしています。キャンプファイヤー、なんだかドキドキしますよね★きっとこんな火の妖精達が昔から変わらず人のこころをドキドキさせているはず。

■スタッフより
キャンプのときの火ってなかなか点かないんですよねー。なんて思い出してしまったニダイさんの作品です。
よく見ると向かって左の人は現代、右の人は古代の人を表しているようです。いつの時代もきっと、火の精がいて、夜を明るく照らし、暖かみをもたらしてくれるものなのではないでしょうか。
ただ火の明るさがあまり感じられないので、人にもくっきりと陰影やコントラストをつけるなど、火の明るさを表現して「暗い中の明るい火」を強調してもよかったのかなあと思います。(中尾)



入選

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Naffyさん 「旅の夜」

■コンセプト
その夜はじめて出会った旅人たちは、一つの焚き火をかこんでそれぞれの旅物語を披露しあいます。苦難な旅路のなかでほっと一息つく時間に、おもわず本当のことよりちょっとだけ大げさに話をしてしまっているのかもしれません。

■スタッフより
焚き火を囲んで四方山話をする旅人のイラストを描いていただきました。
火の回りに集まって楽器を弾いたり、パイプをふかしたり、思い思いにくつろいでいる雰囲気が素敵です。犬も火にあたって気持ちがよさそうです。
おじいさんの昔のお話を聞いて、吟遊詩人が驚いているようにも見えます。きっとおじいさんの武勇伝を聞いているのでしょう。おじいさんの余裕の表情がそれを物語っています。
人が集まる癒しの火が良く表現されていると思います。(齊藤)

よねこめさん 「COOK!FIRE!」

■コンセプト
カレーパーティの準備中!火は強火で!!

■スタッフより
個人的には一番手の評価だった、よねこめさんの作品。
物語が感じられつつも、料理のときに必要不可欠な「火」がうまく表現されていると思います。細々したモチーフも丁寧に描かれていて、好感が持てました。
気になったのは、肝心の火が火っぽく見えないところ。色はもう少し鮮やかでもよかったのではないかなあと思います。また、火がぐるっと流れるようになっていますので、調理する順番で描いていくみたいな流れを描いてもよかったのかもしれません。(中尾)

タケルノミコトさん 「火の妖精たち」

■コンセプト
火の妖精たちは、不思議な力であなたを励ましてくれたり、勇気をくれたり、優しい気持ちにしてくれます。その命が消えてなくなるまで、妖精たちは一生懸命あなたに力を送り続けます。

■スタッフより
ロウソクの炎たちを愛らしいキャラクターにしてくださったタケルノミコトさんの作品。
動きや表情から、やんちゃで一生懸命な様子が感じられて、一目で「かわいい!」と夢中になってしまいました。
背景と主線が、少し黄味がかった焦茶色で描かれているので明るい部分とも馴染みがよく、コントラストが強いのにきつすぎない、ほどよく目を引く仕上がりになっています。
また、ロウソクと炎が分離して、「のっかっている」風なところに特別な魅力を感じました。
息を吹きかけたら彼らはどうなってしまうのでしょうか…。うちにもいて欲しいなぁという一枚です。(成尾)

takusukeさん 「灯火」

■コンセプト
灯篭流しで流れている灯火は一つ一つに想いがあって、想いの数だけ明るく照らされる。火の温かさや優しい光を表現しようと思いました。灯篭の火からは人の温もりを感じる気がします。

■スタッフより
灯篭流しの光景を描いたtakusukeさんの作品。
1つ1つの灯篭に誰かの想いがこめられているようなデザインに心奪われます。
温かみや優しさを感じさせる、やわらかい灯りの表現も素晴らしいですね。
女の子だけでなく、年齢や性別の違ういろんな人が灯篭を浮かべている絵にすると、もっと想いの強い作品に仕上がるのかなと感じました。 (平山)

みすみありすさん 「ちいさな火」

■コンセプト
火と聞いて一番に思い浮かんだのは、誕生日ケーキのロウソクでした。小さい頃、毎年1本ずつ増えるロウソクの火を見てわくわくしていたことを思い出しました。

■スタッフより
「火」からバースデーケーキのロウソクをイメージしてくださったみすみありすさんの作品。
明かりを消した暗闇を暖色で表現することで、家庭の温かさを想像させる、優しい作品になっています。
お母さんが火をつけてくれるのをわくわく見つめる、「途中」のシーンであるところも、目のつけどころが光ります。
惜しいな、と感じたのは、誕生日の主役が今ひとつわかりづらいところ。
多分位置から女の子かとは思うのですが、表情では男の子かな?と思ってしまう部分も。
女の子に喜びの要素を少し足すと、主役がはっきりとし、ぐっと感情移入がしやすくなるように感じました。(成尾)

SAKAMOTTIさん 「ファイヤーレスキュー隊出動!!」

■コンセプト
火そのものを描くのではなく、火に関係しているモノを描こうと思いました。なのでいつも僕たちの事故や災害から身を守ってくれている消防隊をモデルに描きました。

■スタッフより
ご本人のコメントにもありますが、火そのものではなく、関係するものを描いてくださった作品です。
緊急出動!な場面のはずですが、隊員の表情が微笑ましく、和やかに楽しめる作品になっています。
こういった表現はフィクションならではなので、楽しいですね。
キャラクターたちの魅力はもちろん、消防車も、デフォルメしつつ、細部が描かれていて好感度高し。
デフォルメは、なにを引いてなにを残すかを少し違えるだけで、全く変わってしまう難しいものですが、今回バランスが見事です。小さな男の子が見たらわくわくするのではないでしょうか。(成尾)

はぎわらゆいさん 「Camp Fire!!」

■コンセプト
火があると、みんながニコニコ集まってくる。火を囲むと自然と会話が弾んじゃう!さぁ、好きな物を持ち寄ってキャンプファイヤーしようよ!

■スタッフより
キャンプのときのキャンプファイヤーって、きっと、一番盛り上がるときだと思います。そんな素敵な瞬間を描いていただいた、はぎわらゆいさんの作品。
暗い夜を煌々と照らす火の明るさがよく表現できていると思います。人だけでなく犬やもぐらなどもいたりして、なんだかほほえましいところもよいですね。
あとは、食べ物がおいしそうだったらより魅力的な絵になったのになあと思います。一人か一匹くらいは待ちきれず食べていたりしていたら、絵としてもおもしろみが出たのではないでしょうか。(中尾)

ももろさん 「みんないる」

■コンセプト
みんなが火をともして「ここにいる」のメッセージを送っている。

■スタッフより
まるで映画の1シーンのような深いコンセプトですね。
世界観や白クマの存在など、色々と想像力を掻き立てられます。
深いコンセプトに合った塗りの表現がとっても素敵だと思います。
コメントを書いている間にも、本当にストーリーが気になってしまい、この後のイラストが見てみたい!なんて思ってしまいました。(関谷)

AMAWORKSさん 「Fire Manager」

■コンセプト
世界の火を管理しています。誰かが火をつけた時、世界で火が使われたときに、火の子はここから出動していきます。

■スタッフより
ミステリアスな雰囲気が目を引いたAMAWORKSさんの作品。
二頭身の小さなキャラクターと、ヒト型の管理者との対比が物語を感じさせてとても魅力的です。
管理者の、マッチ棒を意識したようなデザインもよいですね。
右手の位置と角度に少し違和感を感じてしまったのですが、それが逆に浮遊感となってマジシャンのような不思議さを醸し出しているようにも思えます。
浮いている炎には命も感じますね。想像の膨らむ作品です。(成尾)

smocさん 「キャンプ」

■コンセプト
夏と言えばキャンプ。火の前では、いつもより会話も弾みます。

■スタッフより
焚き火を囲み、気の合う仲間との会話がとっても楽しそうです。
火の暖かい色使いが安心感を与えてくれますね。
個人的には後方に伸びる影をもう少し強く・濃く描く事により焚き火の存在感をもっと出せるかなと思いました。あとは、話に夢中で魚が焦げない事を願います。(関谷)



最終選考

画像をクリックすると拡大表示します。


ぺりわんさん
「火はいろんな所で活躍するね!」


hinaokayukaさん
「仲間にいーれーて」



ときた ひとしさん
「火に集う」


ハナヤさん
「女の子マッチ」



オゼキイサムさん
「ココロノアカリ」


mariyaさん
「火を囲む」



アビルマリさん
「つるべ火」


JamiCricketさん
「Happyな火」



gatyaさん
「日ハマタ昇リ繰リ返ス」


松岡香さん
「うちがつける!」



三善千愛さん
「あ。」


千助さん
「マッチ少女」



renkaさん
「ともしび」


いまうらさくらさん
「あなたの火の灯には何が映る?」



yupiさん
「フーーーーー…!」


あくびさん
「ひ~」



ぽむっこさん
「FIRE DANCE!」


つゆこさん
「ぼくは越えられる」



滝谷コーヘーさん
「メラメラに燃えるぜお祭り男!!」


miyuartさん
「おとぎ話で学ぶことわざ」


総評

テーマ「火」で募集した記念すべき第40回目の「CREPOS SELECTION」は、76点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。

今回は描き方が見事に分かれたと思います。明るい中の火を描くのか、暗い中の火を描くのか。
明るい中の火を描いた作品は誕生日や料理などを題材に、暗い中の火を描いた作品は明るさや温かみを題材にしたものが多かったように思います。そして、おそらく描きやすさもあったのだと思いますが、圧倒的に後者の作品が今回は集まりました。

そんな中で最優秀賞に選ばせていただいたはりもとかおりさんの作品は、暗い中だからこそ映える灯篭流しを描いていただいたことで、明るさだけなく、そこに込められた温かみまでもが感じられる素晴らしい作品です。 「火に油を注ぐ」「火蓋を切る」と言った慣用句に代表されるように、「火」には華々しく力強いイメージがありますが、灯篭流しのように魂を来世に送るいわゆる「送り火」を描いたことで、弱々しくも温かみがあるものに感じられました。
なお、ほとんど同じコンセプトで描いたいただいたtakusukeさんの作品も極めて惜しかったのですが、人物の視線や背景の灯篭から画面の奥行き以上のものが感じられた、はりもとかおりさんの作品を最優秀賞とさせていただきました。

ちなみに個別の講評にも描かせていただきましたが、はりもとかおり(天柳)さんは、「第24回(テーマ:女の子)」から連続17回(※通算すると19回)もご応募いただいていたということで、本当におめでとうございました。

これからもたくさんの方にご応募いただけることを楽しみにしています。(中尾)



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