2010/11/02 更新

テーマ「機械」で募集した「第33回CREPOS SELECTION」には、40点のご応募をいただきました。ご参加いただいたクリエーターの皆さま、本当にありがとうございます。


・最優秀賞
・好感度
・テーマ性
・完成度


最優秀賞

ときた ひとしさん 「お父さんのお仕事」

■コンセプト
ずっと昔、僕のお父さんにお仕事を聞いたら、『工場で機械の整備しているんだよ。』って答えてくれた。けれどもまだ僕は、お父さんの仕事場を見たことがないんだ。……そんな質問をした男の子の心の中を想像して描いてみました。

■スタッフより
子どもの想像、という点が素敵です。「工場で機械の整備」というと、どうしてもマイナスのイメージが伴うのですが、ときたひとしさんの作品は、それを子どもの想像で、わくわくするような作品に仕上げていただきました。
ときたひとしさんは1年以上ずっとこの「CREPOS SELECTION」にご応募いただいていて、このたび最優秀賞ということで本当におめでとうございます!(中尾)


ときた ひとしさん グラフィックデザイナー/イラストレーター/デザイン会社代表

K.K.VERNALの代表兼G.デザイナー、イラストレーターとして活動しています。
ファンシー商品、子供向け、女性向けのデザイン、イラストを主に手がけております。
弊社内にも優秀なスタッフがおりますので、小さなお仕事でもどうぞお気軽にご相談なされて下さい。
HP:http://www.vernal-web.net




優秀賞

HappyTankさん 「幸福判定機械(Happy Judgment Machine)」

■コンセプト
CADで制作した図面的な線画を、少ない色と汚しで、怪しげな雰囲気のポスターに!悩めるあなたに、大胆な天使と、繊細な悪魔で、人生の分かれ道の判断をお助けします。

■スタッフより
怪しげな機械が出てきました!パイプや歯車の描き込みが一層のキテレツ感をかもし出しています。
また、アニメーションが機械チックに動いているのも良い表現で驚きました。ずっと見ているとなんだか吸い込まれてしまいそうです。
せっかくの天使と悪魔なので、機械も左右対称でなく、個性をつけてみるのも面白いかも知れません。
僕も一度、人生の判断をお願いしたいです。(関谷)

grnkackさん 「超工業主義」

■コンセプト
工業的なスタイルをコンセプトに膨大な時間を掛けて細密なイラストに仕上げました。

■スタッフより
この作品、CREPOS史上・最も細密な作品なのではないでしょうか!? 今回の「機械」というテーマ、抽象的で難しかったと思うのですが、grnkackさんは「超工業主義」という少し背筋が寒くなるくらいの無機質さを感じさせる作品で、かなり迫力がありました。
まるでゲームや映画の世界観をも感じさせる、冷たく美しい情景。本人が仰るように、膨大な時間がかかったに違いありません。作品に対する並々ならぬ思いが作品を通して伝わってきました。(廣瀬)

むし丸さん 「修理サボっちゃおう」

■コンセプト
機械の中を描きました。機械修理の仕事をサボっています。

■スタッフより
どんな機械の修理を行なっているんでしょうか?大きな電子基盤のようで、でもネジもあるし、気になっちゃいますね。また、切れてしまったワイヤーは大丈夫なんでしょうか?せんべいのかけらとお茶は危険だろ~!と余計な心配をしてしまいます。
全体にマットな質感がこの場所の雰囲気を引き出しています。猫のダルそうな表情も良い感じです。やる気なさ100%ですね。。。対照的にネズミの必死な顔が笑えます。細かいですが、寝そべっている猫のひじが座布団の上に乗っていないので痛そうなところが気になりました(笑)(永田)

きりりんさん 「博士と助手とロボと森」

■コンセプト
森の奥でロボを修理する事にしたのですが、博士も助手もあきらめモードです。ロボは真面目なので工具箱を持って直してくれるのを待っています。

■スタッフより
下部では博士とヤギ(うっかりお食事中)を主役にし背景に溶け込んでいるロボ。視線を上げるにつれ、「機械」を露出させ、また木や小鳥との対比で、存在感を増していきます。計算された構成だなと思いました。
ロボが指先で持った工具箱もアクセントになって素敵です。(成尾)

はぎわらゆいさん 「おそらをスイスイ お魚号!!」

■コンセプト
機械のお魚に合わせていろんな魚たちが空をスイスイ泳げたら面白いなーと思い作りました。

■スタッフより
機械のお魚が気持ちよさそうにお空を飛ぶ、はぎわらゆいさんのFlash作品です。
Flash作品はIllustratorで作成されたパッキリしたイラストが多い中、水彩のやわらかいタッチで描かれたはぎわらさんの作品は目を惹きました。
水中を魚が泳ぐ姿は重力が弱いからでしょうか、不思議と空を飛んでいるように見えますね。
お魚の体内の歯車がグルグルと動いている様子など、テーマの「機械」が強調されています。やはり機械といえば「歯車」という事で歯車を描いてくださった方が多かった中、このように動きで見せる作品はポイントが高いと思いました。
絵本のワンシーンを動画で見せて頂いている様な、見ていて楽しい作品です。(齊藤)

mariyaさん 「あかいむしのおもちゃ」

■コンセプト
意味はわからないのだけど、わくわくする設計図。理解できなければ、それが動くのは魔法のようなもののように思います。

■スタッフより
淡いノスタルジーと子供心を感じさせる、mariyaさんの作品です。色鉛筆のタッチが柔らかく、暖かみがありますね!設計図の所々が破れていたり、薄く汚れているのも、雰囲気を出していてGOOD♪
なんといってもmariyaさんのコンセプトには、とても魅力を感じました。
小さい頃、決して理解できない設計図や説明書に抱いた、憧れと好奇心。何故動くのか理解できないからこそ、小さな事でも特別なものに思える不思議な感覚を思い出させてくれる。見ているだけで、郷愁が小さく胸をつくような、暖かい作品だと思います。(長尾)

mayu(まゆ)さん 「人魚ちゃん達の日曜大工」

■コンセプト
金魚は実は 人魚ちゃん達が造っているのである。 今日もせっせと 金魚を造る人魚ちゃん達。

■スタッフより
人魚といえば[リトルマーメイド]のような西洋イメージだったのですが、ここでは日本髪を結い、青海波文様のウロコも粋な和人魚ちゃん!しかも日曜大工で機械仕掛けの金魚作り中。岩や海草があるはずの海底には歯車がぐるぐる。もしかしてココは機械を生み育てる「機械の母なる海」なのかも…。
なんともみどころ満載、絵が語りだす世界観。ここに審査員の評価が集まりました。
ある程度の技術は経験等で補えると思いますが、発想・着想はその人の心からしか生まれないと私は思っています。mayu(まゆ)さんの次の物語も楽しみにしています!
ちょっと気になったのは、右上の人魚ちゃんのしっぽ、それから金魚のしっぽが少しだけ切れている所。画面内に収めた方がスッキリだったかもしれません。(秋山)

もしさん 「おれの ろぼっと」

■コンセプト
ねえみて!これ おれがかんがえたんだぜ!かたには てっぽーついてるし せなかには はねはえてんだぞ。あしは ローラーついてるんだ。まんなかの ここにおれがのってそーじゅーすんだ。どうだ!かっこいいだろ!

■スタッフより
かっこいいっ!と思わず思ってしまった、もしさんの作品。
すごいなと思うのは、子どもが描いたロボットの絵であると同時に、他の誰かが描いた子どもとロボットの絵であるという点です。タッチから、「おれ」の友だちが描いたのかな?と考えてしまった、不思議なイラストです。
何より、大人になるとどうしても上手く描こうとする意識が生まれてしまい、子どものころに描いたようなのびのびとした線は、描けなくなります。個人的には大好きな線なので、他の作品も見てみたいです!(中尾)



入選

画像をクリックすると拡大表示します。

つゆこさん 「あしたをつくる」

■コンセプト
暮らしを支えてくれる機械と、なくてはならない自然とが融合していければ素敵だなという思いを込めて。

■スタッフより
色とりどりの歯車が印象的なつゆこさんの作品。機械は本来無機質であるはずなのに、つゆこさんの作品からは、どことなく生き物のようなあたたかみが感じられます。
惜しい点を挙げると、植物と機械のつながりが弱いところ。意味ありげな点線が、たとえば雨になったり植物の成長を助けたりといったひと工夫があれば、一枚の絵としての完成度が高まったのではないかなあと思います。(中尾)

カナ太郎さん 「機械マン!」

■コンセプト
どこかで泣いてる機械あれば、飛んで行きますどこまでも!

■スタッフより
とってもパワフルで元気な機械マンの参上です! 泣いている機械のもとへ走っているのでしょう。乗っているTV(?)がユーモアがあって面白いですね。
TVに映し出されている泣いている子や、ナビまでついていたり、細かい所まで設定されていて素敵です。機械マンの優しさが伝わる機能が盛り沢山です!
細かい所では、若干背景に違和感を感じました。スッキリ感が機械マンを引き立てていますが、機械の山などにしてストーリー性をもっと持たせても良いのかなと思います。
機械マンに任せればもう大丈夫。と、妙に安心してしまいました。そしてこのTV、どういう動きをするのか気になるところです(笑)(関谷)

ハカタさん 「パソコンマン」

■コンセプト
インターネットばかりしすぎて頭がパソコンになった人。ネットとはうまく付き合っていきたいものですが、パソコンマンはペットのマウスと楽しくお散歩中です。

■スタッフより
壁に描いたようなテクスチャと、シンプルな色合いと線、アナログ感たっぷりなのに、いまや人類にとってなくてはならぬ、PCというハイテク機器を描いている、というコントラストがなんだか可笑しいですね。
キャラクターの表情がとってもキュートです。TシャツやGパンもオシャレですね。
左上にあるのは電源マークでしょうか。少しわかり辛く感じるのと、ここの場所は空いてた方が、構図的にすっきりするんじゃないかな、と思いました。(藤田)

Eskaさん 「棄塊(キカイ)」

■コンセプト
機械の部品というものは洗練されたカタチゆえ、美しい。たとえ朽ち果てても。

■スタッフより
この機械は永遠に回り続けるのかなと考えると、美しさだけでなく、はかなさまでもが感じられるEskaさんの作品。女性の形をしていて、さらに絶妙なバランスでつま先立っているところが、この機械は何のために作られたのなあと想像してしまいます。
ただコンセプト通りとするなら、歯車に古さが感じられてもよかったのではないかなあと思います。さらに言うと、背景にももう少しこだわっていただきたかったなあと。せっかくの素敵なコンセプトなので、細密に描きこまれた背景での同じ作品が見てみたかったなあと思います。(中尾)

天柳さん 「宇宙時計」

■コンセプト
宇宙と機械は密接な関係があるような気がして描きました。

■スタッフより
様々な色の歯車に、目を引かれました。 描きこまれた歯車の質感に加え、散らばる破片が神秘的な雰囲気を高めています。
ただ、『時間』や『運命』といったことを強く感じてしまい、テーマである『機械』がわかりづらくなってしまったところ惜しく思いました。
しかしその深みが魅力でもあり、印象的な作品です。(成尾)

YOCOJIWAさん 「孔雀、機械化。」

■コンセプト
誰よりも目立とうとして機械化し、カラフルにしたオス孔雀さん。誰か、見てあげて!!

■スタッフより
自らを機械にして目立とうとする孔雀(オス)を描いて頂いたYOCOJIWAさんの作品です。
この孔雀さんは、ぱっと見機械っぽいですが、よくよく見るとビーズを繋いだようにも見えます。なんだかアフリカのお洒落さんのようです。
孔雀の羽根の幾何学模様や、虫の鮮やかな姿は不思議と「機械」のように見えますね。
「機械」というテーマを別の観点から作品にしていただいた面白い作品です。(齊藤)



最終選考

画像をクリックすると拡大表示します。


ettanさん
「ろぼたんのお菓子作り」


サキヤマさん
「機械に乗って行ってきま~~す!!」


ルミさん
「約束の時間」



ちびきせきさん
「自動販売機」


YOKOSAさん
「機械の自我」


池駄さん
「ロボ金一号(レトロタイプ)」



北川マキさん
「機械の花嫁」


asuka yokooさん
「ラ☆ブ」


ひざりさん
「機械=歯車?」



ニダイさん
「『たいへん、大変、大忙し!』」


総評

テーマ「機械」で募集した「CREPOS SELECTION」は、42点のご応募をいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。

今回のテーマ「機械」は難しかったのか、応募数が前回にくらべてがくっと減りました。そんな中、最優秀賞に選ばせていただいたのは、ときたひとしさんの作品です。
「機械」と言えば無機質で冷たいイメージがあったのですが、子どもが想像しているものを描いていただいたことで、そのイメージを逆手にとった素晴らしさがあったように思います。

ときたひとしさんは、ぼくが覚えている限り、昨年8月に行った「第17回CREPOS SELECTION(テーマ:夜)」から継続的にご応募いただいていて、以降、どんなテーマであっても、常に安定した作風でご応募いただいていました。これは、すごいことです。
作風が安定することは、イラストでお仕事をする上でとても大切なことです。この人にこんな依頼をするとこういう絵が出来上がる、と完成が想像できるからです。
たとえば、動物はうまいけど人物がちょっと…みたいなことがあると、お仕事を頼みにくくなります。それにはいろんな絵を描いてきた経験と、一定以上の時間を必要とし、そしておそらく、ときたひとしさんは時間をかけて作風を熟成させてきたのではないでしょうか。
なので、たとえ難しそうなテーマだったとしても敬遠するのではなく、軽く挑戦してみるつもりでご応募いただければなあと思います。(中尾)


募集中のコンテスト

現在募集中のコンテストはありません

CREPOS SELECTION
【PR】森のえほん館オープン!



CREPOS TOP

PAGE TOP